魚の本能を刺激する波動ローテーション術【ショア青物ゲーム編 PART1】
波動のバリエーション
ターゲットをバイトに持ち込む上で重要となるルアーの波動だが、バリエーションを頭の中で整理しておけばルアーを使いこなしやすい。そもそも波動をわかりやすく説明すると、音と同じで空気や水が振動して伝わる波のことである。水面に石を投げ込んだときに生じる水紋も波動だ。その波の大きさが波動(音)の大きさや強さとなる。そして水紋の数(一定時間に何回波が振動するか?)が周波数となり、音でいうと周波数が高い(細かく多く振動する)ほど高音となり、低い(振動が少ない)ほど低音となる。
以下では波動の強さ、周波数の大きさに応じたルアー(アクション)について紹介したい。ただし、例にあげたルアーアクションは大まかなもので、アイテムによっても異なるのであくまで目安と考えてほしい。
波動
●強波動…①ダイブ時、周囲に攪拌流が視認できる抵抗の強いダイビングペンシル/②抵抗の大きいバイブレーション/③プレート系バイブレーション/④ポッパーの単発波動
●中波動…①ダイブ時の抵抗が弱いダイビングペンシル/②ウォブリングするミノー/③シンキングペンシルのヒラ打ち/④タダ巻きで大きな抵抗をともなってスイミングするジグ/⑤後部重心のジグ/⑥左右にスライドするジグの方向転換時の単発波動
●弱波動…①ダイブ時にローリングアクションのみのダイビングペンシル/②S字形スイムのミノー/③スイム系のシンキングペンシル/④シンキングペンシルのユラユラフォーリング
●微波動…①スイム力の弱いシンキングペンシル/②餌木のフォーリング
●極微波動…①ワームなど(ボディーが細かく震え、やわらかい質感を感じさせるソフトルアー特有の波動)
また、波動の演出パターンとしては以下のようになる。
●連続波動…ダイビングペンシルのスイミング、ミノーやバイブレーションなどの形状やリップで発生するグリグリなど
●単発波動…ルアーの着水音やポッパーでボコッと一発、スライド系ジグ、ワインドなどの左右に方向転換するときの波動など、1回のジャークごとに出る波動。後者はロッドワークなどでリズムをコントロールすることができる
周波数
●大周波(グルングルンという感触)…①ダート系アクションのダイビングペンシルなど
●中周波(グルグルという感触)…①ウォブンロールアクションのダイビングペンシル/②大きいアクションのミノーなど
●小周波(グリグリグリという感触)…①小型ウォブンロールアクションのダイビングペンシルやミノーなど
●極小周波 (ブーンと唸るような感触)…①バイブレーションなど
以上のように分類することができ、強い波動、周波数の大きい波動ほどより遠く(深く)まで届くことを意識しておきたい。
[spacer](【ショア青物ゲーム編 PART2】に続きます)
※上記のリンク先にある「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。
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