魚の本能を刺激する波動ローテーション術【ショア青物ゲーム編 PART1】

ショア青物ゲーム 波動1

波動アピールこそルアーフィッシングの真骨頂であり醍醐味。意識的に使い分けて明確な攻略パターンを確立しよう‼

解説:本林将彦

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魚のバイトスイッチが入る要因は?

まず魚はなぜ釣れるのだろうか? フィッシュイーターは視覚、嗅覚、そして、耳と側線で波動(音を含む水中の振動)を感知して餌を捜すといわれている。嗅覚については人間の1万~1千万倍のアミノ酸に対する感度があるとされているが、海中では匂いの粒子が水に溶けて潮しもに流れていくのでかなり限定的だ。餌釣りでは強い武器になる部分だが、ルアーには匂いがないので嗅覚は除外される。

視覚については魚類の中で飛び抜けて目がよいとされるフウライカジキの視力が0.56程度。シーバスなどは0.15程度の視力しかなく、ルアーターゲットは超近眼で色に対する感度も低いと考えてよい。

一方、動体視力とコントラスト感度は人間よりも遥かに優れている。目の前を横切ったものに反応したり、一瞬で狙いを定めて餌を捕食する際はこのセンサーを使っていると考えられる。泥濁りや視界の効かない状況でもフィッシュイーターはルアーを見つけ出し、照準を合わせて確実にバイトしてくる。この事実からも視覚以外のセンサーを活用していると考えられる。

そして波動は臭覚や視覚と比較しても、より広範囲から魚が感知できる情報となる。しかも、状況に関係なく魚はこれで正確な情報を感知している。

空気中では、音や耳には聞こえない振動は1秒間に300㍍程度のスピードで伝わっている。そして、空気より密度の高い水中では1秒間に1500㍍と約5倍の速さとなり、より遠くまで正確に伝わる。たとえば、空気より密度の高い鉄でできた線路に耳を当てると、目で確認できるより遥か遠くの電車の振動や音が正確に分かるのと同じ理屈である。

また、魚がルアーにコンタクトしてきたときは100㍍先でも空気より密度の高いラインを通してロッドに「コンッ‼」とか「ブルンッ‼」という感触が伝わる(このとき、アングラーも視覚や嗅覚ではなく、魚の波動を情報源としている)。また、ベイトがヒラを打ったり、もがいたりするときに生じる大きな振動は驚くほど遠くまで正確に伝わるようだ。

ちなみに、サメはこの餌の波動を10㌔離れた場所で察知することが報告されている。僕がメインに狙っている青物は1日でシーバスの何倍もの餌を必要とする。さらに、どこに餌があるかわからない大海原を回遊しているのだから、サメほどではなくても波動センサーが居着き型の魚よりも優れていなければ餓死してしまうと考えられる。

実際、青物類は狭い範囲しか伝わらない、細かい振動の音を感知する耳石はタラの10分の1ほどしかなく、水中の振動を敏感に感知する側線機能の方が優れている。高速で泳いだり眠りながら回遊しても岩や障害物にぶつからないのはこの機能を駆使しているという実験データがある。

まあ、難しい話はさておき、実釣を通しても以下のような経験がある。

●良質で強い波動が出せるダイビングペンシルを使用し、ダイブによる強い波動を一度演出するだけで広範囲にナブラが発生したことが何度もある。

●25㌢クラスのダイビングペンシルでダイブを繰り返していると、ルアーよりも小さい20㌢未満のツバスが狂ったように群がり体当たりしてきた。

以上のように僕が長年多くの魚の反応を肌で感じた経験からも、ルアーの色や形よりアクションによる波動が魚を呼び、バイトスイッチを入れると感じている。これは新しい反応に出会うほど確信が強まっている。

ショア青物ゲーム 波動2

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