【UNCHAIN SKILL act.5】道具目線のエギングスタイル【後編】
リーダー
エギングにおけるリーダーの選択肢はほぼフロロ一択。ナイロンと比較したときの初期伸度の低さが高感度や餌木の操作性のよさを実現し、高い耐摩耗性や耐候性をも含めて通常のエギングを行なう上ではまったく不満もない。しかし、他に選択肢がほとんどないというのも実情だ。そこで、以降では自分なりのトライ&エラーを書き記したい。
フロロ以外の素材
[spacer]エステル
10年ほど前、尺メバルゲームでサラシや波が打ちつける消波ブロックの最奥部を攻略するために、直線性に注目して採用したエステルリーダー。胴つき仕掛けや投げ釣りでは定番なので不安もなく、副次的により高い手感度を得られたのでエギングでも愛用している。耐摩耗性こそフロロに劣るものの、直線・結束強度は負けていない。気負うことなく容易に扱え、効果が体感できるのでおすすめだ。
メタルライン
今では廃番となり入手できないが、磯の上物釣り用で結束できるようにソフトコーティングされたメタルライン。こちらも尺メバルゲームでより高感度を求めて試してみたが、当然ながら耐摩耗性が抜群で瀬ズレや歯物系が多いエリアで大活躍した。
長さ
エギングにおいてリーダーの長さが議論されることはない。多くの方が1.5~2㍍ほどに設定して傷が入ればカット、短くなれば交換といった感じで大雑把に考えているのではないだろうか。
しかし、リーダーの長さがエギングをかえ得るのは確かだ。リーダーを長く設定すればダート幅が大きくなるし、ステイやフォール時にリーダーの重みで餌木が前に引かれ、移動スピードが速くなって手前に寄ってくる。短く設定すれば跳ね上がり幅が大きくなり、操作にダイレクト感が増して漂うような移動スピードの遅いアプローチが可能となる。そういったことを意識すれば攻め手が増えることは間違いない。
そもそもリーダーはPEラインの耐摩耗性の弱さを補う目的でセッティングされる。スナップの接続部周辺は傷が入りやすく、カンナによる受傷も多く絡むと大変なので0にはできないが、私はフィールドや状況、アプローチによってさまざまな設定を行ない、最短で30㌢ほどにしている。釣り場でよく指摘されるが、決して節約してるわけではない。
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