ライトショアジギングで美味な底物を狙おう!!《前編》
タックル選びの基準
私にとってライトショアジギングでのメインターゲットは青物である。そのため、あくまでも本命の反応がわるいときの楽しみ方の1つとして底物狙いにシフトするケースが多い。つまり、専用タックルというものを準備したことはない。
そこで、これまでの経験をもとに「こういったタックルなら、より効率よく釣果が上がるはず‼」という自分なりの考えに当てはめて紹介したい。
●ロッド…使用するジグのウェートに合わせてストレスなくキャスト&ジャークできることが最低限の条件となる。私は25~30㌘前後のジグを使うことが多いので、シーバスロッドでいうところのMLクラスをメーンに使用している。
底物釣りではジャーク中に“乗せる”スタイルではなく、ジャーク後のフォールやステイ時に“掛ける”スタイルとなるため、バットに張りのある掛け調子タイプが望ましい。なおかつジグを違和感なく食い込ませるよう、バイトに対して素直に追従する繊細なティップを持つロッドが理想だろう。
長さは釣り場の特徴によって異なるため一概にはいいにくいが、ジャークを中心としたロッドアクションをストレスなく行なえる7~9㌳クラスをセレクトするといいだろう。テンションをかけたロングフォールを多用する場合は、長めのロッドが好ましい。
●リール…ジャークやトゥイッチなど、アクション時のジグの自走距離(ダートやスライド幅)をできるだけ長くして広範囲にアピールしたいため、ラインの巻き取り量が多くて十分なスラックを作りにくいハイギヤのリールは不向きだと考えている。そのため、私はノーマルギヤの中型スピニングリールしか使わない。
また、パワーを要するやり取りを強いられることもないので、ハンドルは指先でつまめるI字、またはT字のもので十分。この方が手の疲労が少なくて済む。
●ライン…ジャーク&フォールを繰り返しながらボトム付近を広範囲に探るスタイルとなるため、着底までに時間がかかり過ぎる太号柄のラインは不向きだ。水切れのよい細めのPEを使用し、フォールスピードを速くすればハイテンポで効率のよい釣りが展開できる。
青物が期待できる状況では1号を基本に0.8~1.2号を使い分けているが、底物に狙いを絞る場合は0.3~0.6号程度まで細くすることもある。
ちなみに、PEはヨリ数の少ないもの(3~4本ヨリ)の方が水切れがよくてスムーズに底が取れると感じている。
また、ティップや手もとには伝わりにくい些細なアタリはラインの変化で察知しなければならない。そのため、視認性のよいカラーがおすすめだ。
●リーダー…ラインシステムを組むときの目安として、PEの号数に対するリーダーの号数をあらかじめ自分なりに決めている。具体的にはPE1号にリーダー5号、0.8号には4号、0.5号には2.5号といった具合だ。ターゲットに関係なく、ほぼこのセッティングで通すことが多い。
素材はフロロを使用。ボトム付近をタイトに攻めるため、根ズレを考慮して少し長め(約1ヒロ)にしている。なお、PEとの結束はオリジナルの摩擦系ノーネームノットで接続。
●ジグ…水平姿勢のスローフォールでヒラヒラと誘えるタイプがベスト。また、ジャーク時のダート幅を稼ぎやすい形状のものもよく使用する。逆にフォールの速いリヤバランス系はスローな釣りにはマッチしにくい。
カラーは好みもあるが、ピンクバック(もしくはグリーンバック)のゴールドホロ系とグロー系の2つがあればOK。ウェートは使用するロッドで無理なく扱える範囲(20~40㌘がメイン)で選べばいいだろう。
●フック…あらゆる方向からのバイトに対応できるよう前後ともアシストフックをセットするのが基本。ただし、リヤフックをセットすると、どうしてもテーリング(フックとリーダーが絡む)が起こりやすくなるのでジャーク時はスラックを出し過ぎないように注意したい。根掛かりが多いポイントではリヤフックを外してフロントのみにするのが無難だ。
魚皮や夜光シートなどがセットされたタイプが有効なケースも多いので、ぜひとも用意しておきたい。
●その他の道具類…抜き上げ可能なサイズがほとんどだが、ときとして想定外のターゲットや大型がヒットすることも珍しくない。特にヒラメに関しては、「こんなところで⁉」というようなポイントで座布団クラスがヒットすることもある。ライトなスタイルだからといって装備を簡素化せず、ランディングツールは必ず携行するようにしたい。
なお、水中の変化を視認しやすい偏光グラスも必携だ。
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