夏のチヌゲームを制するノウハウ
チヌ狙いの基本戦略
メインに使用するルアーはジグヘッド+ワームです。ジグヘッドはウェートが1.8~5㌘前後でフックサイズは2~4番。ワームはシュリンプやホグ系の2㌅を使用。カラーはグリーンやブラウンなどの地味系を選びます。
アプローチパターンについては、まずは潮かみ(河川なら上流側)へキャスト。そして、着底させる際に必ずカウントを取ります。これは着底寸前にバイトしてくることが多く、視認できないブレイクラインや潮の干満と川の流れによってできたサンドバーなどのボトムの地形変化を把握したいからです。また、特に河川は流れが強い場合が多いため、着底をしっかりと判断して根掛かりを回避しましょう。
アクションは基本的にボトム付近のズル引きがメイン。ただし、着底寸前や着底からのワンアクションにバイトが集中する場合は高めのリフト&フォールを織り交ぜます。通常のリトリーブスピードは歩行速度よりやや速めぐらいに設定しますが、チヌの活性が低いときはデッドスローリトリーブも有効。特に匂いつきのワームを使用する際に効果的となります。
ゴンゴンとジャレつくような前アタリが出たときは無視してリトリーブを続け、ティップが十分に入ったら合わせを入れます。ただ、コンッといった具合に単発のショートバイトだけで終わるようなときはリトリーブではなく、ロッドをヨコ方向へ素早くサビいてポーズを入れます。エビなどが驚いて逃げるようなシーンをイメージしてルアーをアクションさせましょう。このパターンで再度アタリがあればガッチリと食い込んでいることが多いので即合わせでOKです。
チヌ狙いの応用戦略
ジグヘッド&ワームの釣りで活性が上がりきらない個体に対しては、バイブレーションやクランクベイトを用いてリアクションバイトを誘発する作戦に変更します。それぞれのアプローチパターンは以下の通りです。
●バイブレーション…遠投も可能で手返しよく釣ることができ、特にチヌに対して効果的。基本的なアクションはリフト&フォールですが、フォール時のバイトが圧倒的に多いのでルアーを送り込むときは神経を集中させるように心がけましょう。足もとまでチェックしても反応がないときは他のトレースラインをチェック。1投ごとに移動して魚のつき場を捜すのが得策です。
●クランクベイト…特にキビレに有効。アプローチパターンとしてはボトムを感じながらリトリーブすればOK。その中で岩などの障害物にコンタクトしてバランスを崩した直後のヒラ打ちにバイトが集中します。砂泥底なら砂煙でアピールし、ゴロタや捨て石などの硬い底質ならボトムノックで音に敏感なチヌの興味を引きます。
以上の2つのルアーはデイゲームにも強いので、トップゲームで反応が得られないときなどにもぜひ試して下さい。
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