オフショアゲーム・勝利に導くシグナルとは?【タイラバ編】
ベストなアプローチを追求‼
タイラバで最も注目すべきシグナルは同船者の動きだ(これに尽きる)。私は天候や潮色などの環境変化に対し、同船者がどう対応しているかに注目している。
タイラバは落としては巻くだけのシンプルなメソッドだが、反面、奥が深い。気難しいマダイはその日、そのときによって反応するリトリーブスピードが変化する。それを微妙な調整を繰り返して捜し当てなければならない。
また、ネクタイやスカート、フックなど、ラバージグを構成するパーツによっても釣果が左右される。一見すると同じように見えても、ネクタイの長さや厚み、素材が異なるだけで反応がまるで違ってくるのだ。
同船者の動向で押さえておきたいのは「色」「速度」「回転数」の3つ。これを「色+速度+回転数」と総合的にとらえ、それぞれを微調整しながら答を導き出す。初対面の同船者でも自分の分身と見立てて情報を集めたい。
「色」はネクタイのカラーのことで、マダイが反応する色を捜す。ときには同じタイミングでカラーに関係なく釣れることもあるが、ほとんどの場合は一定のカラーに反応が偏る。したがって、同船者が使用するネクタイの色はとても重要なシグナルの1つとなる。常に同船者が使用している色に目を光らせ、反応がある色に躊躇なく合わせていくことがポイントになる。経験上、7~9月はオレンジ、レッド、ゴールドの3色のどれかにアタリが集中する傾向がある。
「速度」はリーリングスピードを示している。「色」と同様にマダイが反応する速度を見極めていく。極端にいえば速いか、遅いかの違いになるが、これが意外と見落としがちな部分でもある。これまで常に一定速度で巻き続けるのがタイラバのセオリーとされていたが、近年ではスピードに変化をつけるパターンが主流になっている。
ただ、変化のバリエーションは無限にあるため同船者のパターンを完全に把握することはできない。どの程度の速度でリールを巻いているか、ハンドルの回転速度に注目してほしい。7~9月は速めのリーリングが効果的なことが多い。1秒間にハンドル2~3回転ほどが目安になる。
「回転数」はボトム着底後からの巻き上げ回数のこと。マダイが定位するレンジ、あるいはマダイが口を使うレンジが分かる。前述の「色」と「速度」は同船者から視覚的な情報として認識できるが「回転数」だとそうもいかない。思い切って釣り上げた直後に話しかけて確認するのが確実だ。ギヤ比やラインのスプール径によって回転速度も違うので実際に会話して情報交換することが上達への近道になる。
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