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【港湾のアコウ攻略法 PART2】ヒット率アップを実現するには?

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夜間はテキサスリグで壁際をチェック

ルアーはベイトパターンに合わせるのが基本だが、時期的な傾向だけでなく時間帯によるパターンの変化にも目を向けよう。

たとえば大阪湾でも阪神間の突堤や沖波止で、海中の照度が高い日中であればグラブ系やシャッド系ワームを使ったジグヘッドリグをメインとし、沖の沈み根付近をスイミングで通す。照度の高さを利用してメタルジグやメタルバイブのフラッシングでアピールするのも効果的だ。イワシ・アジ・サッパなど小魚がメインベイトのときももちろんスイミングパターンを軸とする。

一方、朝夕のローライト時や夜間はエビやカニなどの甲殻類が活発に動くタイミングでもあるため、ホグ系ワームを使ったテキサスリグのボトムバンプで壁際を探り歩く。波止の継ぎ目やスリットがあれば、それに沿わせてボトムから宙層までスローにリフトアップして誘うのも効果的だ。

ジグヘッドやテキサスシンカーのウェートは、水深や潮流に応じて1/5~5/8㌉を使い分ける。

ロッドにはストラクチャーをタイトに攻めることのできる操作性、小さなバイトをも感じ取れる感度、根に潜ろうとするアコウを引き剥がせるパワーが要求される。ただ、それは若狭湾などでのことだ。阪神間では消波ブロック帯以外にはハードストラクチャーが少ないことから、アコウゲームでもよく釣れてくるシーバス・サゴシ・タチウオ・チヌへの対応を優先するとよい。

障害物をクリアしやすく取り回しのよい8㌳前後のエギングロッドやシーバスロッドが流用可能だ。また、ナイトゲームでの足もと狙いであればパワフルで接近戦に強いバス用ベイトタックルもよい。

ラインはPE0.8号、リーダーはフロロカーボン20 Lb以上としている。これもハードストラクチャーでの根ズレ対策というよりも、歯の鋭いサゴシ・タチウオがヒットすることを想定しての対策だ。

アコウゲーム ヒット率アップ3

消波ブロックの隙間も狙い目。可能なら消波ブロック帯と平行にキャストして探ろう。

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大阪湾では他魚も楽しむスタンスで!!

広い大阪湾でも釣りのできるエリアは限られ、餌釣りの方とポイントがバッティングすることは少なくない。アコウは好奇心旺盛で果敢にルアーを追うし、リアクションでバイトさせることもできるので、隣に餌釣りの方がいても特に気にはならない。ただ、生きアジなどを使った飲ませ釣りをされている方の近くでは、ルアーへのバイトは減る傾向にある。

それよりも、混雑により思うようなルアーのトレースラインが確保できずポイントが極端に狭くなることが問題だ。私はアコウゲームにおいて極端なスローリトリーブでリグを引くことが多いため、シーバス狙いなどでテンポよくキャストを繰り返している方とラインが交差して迷惑をかけてしまうことが少なくない。また、ナイトゲームで両隣がウキ釣りをされていると、潮の動きによってはキャストポイントがなくなることもある。釣り方の異なる者同士がトラブルなく自然と分散しないだろうかと思うのは私のわがままだろうか。

いずれにしても盛夏を迎えた大阪湾ではターゲットの種類も増え、釣り場が混雑することは避けられない。同時に、アコウを狙っていてもさまざまな他魚が釣れてくるようになる。壁際でバーチカルに誘うとガシラやタコ、スイミングパターンだとシーバス・ハマチ~メジロ・タチウオ・サゴシなどがアコウよりも先にアタックを仕掛けてくる。いずれも大阪湾では人気の高いターゲットであるから素直に楽しむようにしている。むしろ、それらをメインに狙い、釣果の落ちたタイミングでアコウ狙いに切りかえることの方が多いかもしれない。

それらをできるだけかわして狙いをアコウだけに絞り込むなら、ホグ系ワームでボトムのズル引きを軸に釣りを組み立てるか、シャッド系またはグラブ系ワームでのスイミングにリフト&フォールを織り交ぜてボトムから2㍍までのレンジを探るとよい。派手なジャークアクションと、メタルジグ、メタルバイブ、ブレード系のルアーの使用は控えるのが得策だ。

アコウゲーム ヒット率アップ4

波止の継ぎ目やスリットなど、縦方向にのびるストラクチャーはアコウのストック量が多い。ルアーをタイトに沿わせてボトムから宙層までをバーチカルに探るとよい。

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