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【港湾のアコウ攻略法 PART2】ヒット率アップを実現するには?

アコウゲーム ヒット率アップ1

日本海側ではメジャーな高級魚であるアコウ。近年は大阪湾などでも30~40㌢クラスの良型がキャッチされるようになり、身近で狙えるターゲットとしてブームになりつつあるから…

解説:井沢康浩

大阪湾のアコウゲーム

今回は大阪湾のアコウゲームについて私なりの攻略法を紹介したい。ただ、私は基本的に夏になるとアコウを求めて若狭湾に通っている。そして、若狭湾と大阪湾ではボトムの形状を含めて地形の特徴が異なり、ロケーションからポイントの予測や特定ができないため大阪湾でのアコウゲームを自分なりに確立するにはまだ時間が必要だと思っている。

とはいえ、魚の習性は基本的に同じ。若狭湾でのパターンが通用する部分も多いはずだ。

港湾部では壁際をバーチカルに探る

アコウはボトム付近の根につく魚である。そのため底を意識したズル引きやボトムバンプといったアプローチが一般的だ。

しかし、実際にはボトムに張りついているわけではなく、縦のストラクチャーに身を寄せて頭上を通るベイトを果敢に追い回して捕食するという獰猛な習性を持っている。トップまでとはいえないもののボトムから宙層の範囲、また縦のストラクチャーである根の上の2㍍までなら十分ルアーをチェイスしてくる。したがって前記のパターンだけでなくスイミングパターンも取り入れて狙ってほしい。

大阪湾ではボトムの変化が読み取りにくいこともあり、沖のポイントを特定するのは難しいと思う。そのため釣り座周辺の足もとから少し先までの範囲にある沈み根などのストラクチャーや、係留船によってできる明暗部などが主な狙い目となる。

そうしたポイントではまず底を意識したズル引きにボトムバンプなどを組み合わせて探り、反応を見ながらしだいに宙層を意識したリフト&フォールを加えたり、ストラクチャー際をスイミングで通す。

また大阪湾でメインの釣り場となる突堤や沖波止などでは足もとの壁際がポイントとなる。スローなリフト&フォールでバーチカル気味に誘いながら、長い波止沿いに横へと探り歩くことが基本と考えている。消波ブロック帯や波止沿いに沈んでいる捨て石に対して平行にキャストして探るのも有効だ。

アコウゲーム ヒット率アップ2

①港内寄りのカーブ部分の内角は、釣り人の少ないエリアでは好ポイントとなるが、混雑しがちな近郊の港湾部だとプレッシャーが高いため釣果が期待できない。

②複雑に組まれた消波ブロックの隙間はいずれも狙い目。

③沖波止との間の水道部は潮が効きやすく好ポイントとなる。

④堤防や護岸の基礎として入っている捨て石はアコウのつき場となる。

⑤カーブ部分の内角が沖に面している場合、潮が当たって反転流が生じ、ベイトとなるエビやカニが浮きやすい。

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