ショア遠征釣行ガイド・トカラ列島編
周囲のサポートが不可欠‼
闇夜の堤防で同行者がGTをヒットさせたときは素早くサポートに回るのが鉄則だ。ライトで足もととロッドティップを照らしてアングラーを誘導しよう。表情が硬くなっていたら笑いを誘い、心が折れそうになっていたら檄を飛ばし、気持ちよくランディングに持ち込めるようにサポートしたい。
誰かが掛けた1匹はみんなの希望であり、たとえバラしてしまったとしても責める人はいないはずだ。誰しも失敗を積み重ねて成長するもので、経験がないからといって引け目を感じる必要はまったくない。サポートに回ってくれる人のアドバイスに耳を傾けながら、思い思いのファイトを存分に楽しめばOKだ。
しかし、キャッチ率を高めるためには事前に万全の準備をしておくべきである。確実に魚に負荷が掛けられるラインシステムであるか? 自身のファイトスキルを考慮してラインキャパシティーは十分であるか? そういった根本的な部分だけでも必ずクリアにしておきたい。
傷んだ古いラインやブレイクによってラインキャパが極端に少ないといった不用意な装備で挑むなどは言語道断である。厳しいようだが、そんな準備しかできないのであればキャストする資格はないと思っている。
[spacer]注意点や覚えておきたいこと
堤防にタックルや荷物を置いたり、竿も出さずに寝ていたりと、明らかに場所取りをするアングラーをたまに見かけるが、これは厳禁だ。ファイト中は釣り場を大きく移動しながらやり取りするため、置きっぱなしにしたタックルや荷物に足を引っ掛けて海に転落することも十分に考えられる。荷物はコンパクトにまとめ、釣りの邪魔にならないような場所に置いておこう。
また、ケーソンの継ぎ目や段差で転倒しないよう、明るいうちに釣り場の状況を必ず確認しておくこと。島内に診療所はあるものの、医師が常駐しているわけではない。そのため、大ケガをした場合は病院へ搬送するために緊急ヘリを要請しなければならない事態にもなりかねない。とにかく安全第一で釣りを楽しむのが最低限のルールである。
また、堤防へのピトンやアンカー打ちは禁止。堤防は島民の大事なライフラインの一部。それを利用させてもらっているという自覚を持って臨んでほしい。
その他にも堤防でのGTゲームに関する注意点、ローカルルールを詳しい島民に確認しておく必要があるだろう。
[spacer]スポンサーリンク
※文章・写真・記事などのコンテンツの無断での転用は一切禁止です(詳細はサイトポリシーをご確認下さい)。