ショア遠征釣行ガイド・トカラ列島編 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 4

ショア遠征釣行ガイド・トカラ列島編

ビッグゲームを制するコツ

甲高いドラグ音とともに強烈なヘッドシェイクによって上体をブラされ、待ちに待ったファイトが始まる。おそらく、経験したことのない強引を味わえばパニックに陥る人がほとんどだろう。そこで、ビッグゲームを制するコツを時系列でまとめると以下の3点となる。

①魚の走りを止める。
②リールを巻く。
③ランディング体勢に入る。

どれも当然のことのように思われるかもしれないが、パニック状態に陥るとその当たり前のことができなくなってしまう。魚の走りを止める前にリールを巻く体勢に入ったり、ラインを巻き取るべきときにスプールを握っていたり、ランディングの体勢に入るべきなのにリールを巻いたりと、慣れるまでは思うようにいかないのが普通だ。

そのため、各項目を1つずつ確実にこなしていくことで、ムダな体力の消耗を軽減したい。魚の向きやレンジなどを的確に把握し、「今は何をするべきか?」を冷静に判断できれば安定したファイトができるようになるだろう。

ショアGT トカラ列島7

堤防でのランディングツールとして落としダモ(私は愛着を込めてフォーリング・ネットと呼んでいる)は必携。当然、単独での取り込みは難しいので周囲のサポートが不可欠だ。

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フッキング考

前述のビッグゲームを制するコツにフッキングの動作は入っていないが、これは一概にはいえないケースが多いからだ。ファーストランの最も勢いがあるときにロッドをあおるとラインブレイクの恐れがあるし、ファイトの序盤はラインテンションが拮抗していてフッキングの加減が分かりづらい。

私はファーストランが始まる前に負荷を十分に掛け、ロッドを引き抜くようにしてコンパクトな合わせを数回入れている。ティップでテイルキックを感じながら魚の頭をこちらに向け、円周軌道に入る直前にも軽くフッキングしている。

ただ、向こう合わせでも取れるときは取れるし、フックポイントの刺さりどころによってはいとも簡単にフックオフしてしまう。アゴの硬い部分では鋭いフックを使用していてもフッキングせずに曲がってしまうし、フッキングしなかったとしても引っ掛かってさえいればランディングできることもある。そのため、ファイト中はロッドを派手にあおったりせず、常にラインテンションが抜けないように意識している。

エラ洗いするような魚ではないので荒いファイトスタイルでキャッチできることもあるが、テンションを一定にキープして確実に寄せるのが得策だろう。

ショアGT トカラ列島8

誰もがブレイクを経験する。反省して次に繋げることがよい結果を早く生み出すための近道である。

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