爆釣に導く夏の超攻撃的スタイル【アジング編】
条件が安定しやすい汽水域は高確率で釣りが成立
※汽水域…河川や流れ込みなど真水の影響があるエリアと定義する。
一級河川の河口部をアジングのポイントとして考えたとき、海水域の項で説明したベイトと流れの条件はかなりの高確率で満たしている。
季節による違いもあるが、川に遡上するベイトフィッシュをはじめ、カニの幼生など動物プランクトンも多く、底質によってはバチが発生する場所もある。流れは当然発生しており、導流堤などから払い出す流れ、橋脚に当たって生じるヨレもある。また海に向かう流れだけではなく上げ潮時には逆流も生じる。外灯のある河口もあるが、明かりがなくてもベイトと流れの要素がしっかりとしているのでアジングのポイントとして成立しやすい傾向があるわけだ。
河川や流れ込みが狙い目となるタイミングは春から冬までの間にいろいろとある。例えば夏はアジが流れそのものにつくように感じている。高水温期にあって水温が低かったり、流れがあることで酸素量も多かったりするのが要因かもしれない。アジは流れ自体が好きなのではないだろうか。
またエリアにもよるが、シラスなど何かの新子についているときもある。さらに梅雨時期はバチが出てそれを捕食していることも。満月で釣れるときはこういったケースが多いような気がする。
ちなみに、春や秋にもベイトが絡んでくる。春は稚アユやいろんなシラス類が遡上したり河口部に集まる。そして、意外かもしれないが冬も汽水域が狙い目となる。海水温が13度を下回るとアジが沖の深場などに落ちてしまうが、それぐらいの水温までで維持されているなら河川や流れ込みはプラスに働く。
冬場は潮流が緩慢になるといわれているが、汽水域では流れ自体や塩分濃度の違いによって潮がよく動く傾向がある。また、汽水域はさまざまなプランクトンが利用している水域でもある。カニはメガロパと呼ばれる幼生期を汽水域で過ごすものも多い。実際に釣れたアジの胃の内容物を調べると、メガロパがビッシリということがよくある。水が透き通ってプランクトンが少なくなる冬場でも餌を供給するメカニズムがそこに存在するのだ。
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