二枚潮に打ち勝つ近海ジギング講座【前編】
道具立てのコンセプト
ターゲットは水潮を避けて底付近を回遊しているはずだ。そのため、確実に底取りができるように重めのジグを用意しておきたい。それとタイプ、号数ともに潮流の影響を受けにくいラインを選択することも重要だ。普段、PE1号を使用しているなら0.6号に落としたり、スーパーファイヤーラインなどの低伸度ラインを使用するのも効果的だ。もちろん、リーダーの号数もワンランク落とし、長さも4ヒロから2ヒロといった具合に短くする。
流れが速い釣り場では根掛かりが多くなるため、ジグのロストを防ぐ目的で太いラインを選択しがちだ。しかし、根掛かりしたときのことを考えるよりも、当然根掛かりを回避しやすいラインで挑むのが得策だ。その点、ライトラインほど着底感が分かりやすいので根掛かりが軽減できるし、操作性や感度も向上するので釣果アップも期待できる。
ポイントによって水深が大きく異なるので、ジグのウェートは80~200㌘までを用意。カラーは金系がハズせないが、ピンクとブルーさえあれば黄色のマジックペンで即席の赤金や緑金が作れるので持参するジグの量を少なくできる。
[spacer]また、濁りが入っていると太陽光や紫外線が海底まで届かないことも考えられるため、グローカラーも持参しておきたい。ジグの形状はいろいろなものを用意するに越したことはないが、とりあえずはアクションのレスポンスがよいセンター重心の非対称ジグを中心とした道具立てでいいだろう。
フックは悩みどころだ。基本的には現場での調整となるが、小さくて細過ぎるもの、逆に青物用などの太くて大きいタイプはバラシに繋がる。マダイの口回りは細かいウロコが多くて非常にかたい。50㌢以上のサイズになると、ヤワなフックでは簡単に折られたり、伸ばされるだろう。また、太軸のものはハリ先が掛かってもバーブまで貫通せずバラしてしまうケースも多い。
ハリ選びのコツ
最近は掛かりのよい細軸の小バリが主流だが、相手が大型だと太刀打ちできないケースも多い。とはいえ、太いハリではフッキング率がわるいので、釣れているマダイのサイズに合わせてサイズやタイプを調整する必要がある。
私はデコイ・パイク2/0、オーナー・ジガーライトホールド3/0をメインに使用しているが、ドラグを使いながらていねいにファイトすれば大ダイやブリなどにも対応できる。なお、太軸のハリを使用する場合はカエシを潰しておくとフッキングが決まりやすい。
[spacer](後編に続きます)
スポンサーリンク
※文章・写真・記事などのコンテンツの無断での転用は一切禁止です(詳細はサイトポリシーをご確認下さい)。