二枚潮に打ち勝つ近海ジギング講座【前編】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア

二枚潮に打ち勝つ近海ジギング講座【前編】

スローピッチジャーク 近海ジギング1

湾内での釣りがメインとなる近海ジギングでは、河川の流れ込みなどによって想像以上に水潮の影響を受けやすい。そんな上潮が滑る二枚潮の中で、底層のフレッシュな潮を狙い撃つためのタックルとは…

解説:村瀬清之

基本シチュエーション

ターゲット=マダイ35~70㌢(マレに80㌢クラスも)。/ポイントの概要=水深40~90㍍で岩礁帯周辺のカケアガリ狙いがメイン。ベイトは甲殻類が主体で夏場はカタクチイワシも混じる。

水潮や二枚潮の影響を避けて底層を狙う

この時期の近海ジギングは水潮や二枚潮に見舞われることが多い。しかし、実際にこれらの海況の変化に気づけていないケースは意外と多い。たとえば、3~4日前にまとまった雨が降った後、快晴続きで釣行日を迎えたとしよう。海の色がいつもより白っぽく見え、浮遊するゴミが少し多いような気がしても、なかなか水潮の影響を疑うまでには至らないだろう。

しかし、近海ジギングでメインとなる湾内の釣り場では、降雨の影響が思った以上に長引くことが多い。特にホームの伊勢湾は木曽三川の影響もあり、まとまった雨が降った後は長ければ5日以上も水潮の影響が残る。この点を念頭において戦略を立てる。

水潮が入り込んでいる場合は二枚潮、もしくは三枚潮が発生していることも考えられるため、塩分濃度が高くて水温が安定した沖の潮のレンジを探るのが基本となる。具体的には底層の潮流、いわゆる底潮が狙い目だ。

そこで、まずはその潮がどれぐらいの幅なのか? つまり、底から何㍍の範囲まで底潮が効いているのかを把握する。最初の1投は特に集中し、タダ巻きで潮流の変化をとらえて狙いのレンジを絞り込んでいく。そこからは状況に応じてプランを組み立てていくことになる。

スローピッチジャーク 近海ジギング2

水潮の存在を意識できるかどうかで釣果や攻め方が大きく異なる。

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