【オフショアキャスティング】ナブラの種類、海鳥の飛び方に注目してブリを攻略
道具立てのコンセプト
キャスティングはジギングと違い、ガイドにPEとリーダーの結束部が干渉して傷つく可能性も高い。そのため、できるだけ抵抗のかからない方法で結束している。その際に私が注意しているのは以下の4点だ。
①PRノットのエンドをきれいに仕上げる。
②リーダーのエンドを斜めに切る。
③PRノットを折り返してエンドノットで仕上げる。
④リーダーの長さを調整
※キャスティング体勢に入り、トップガイドから3番めぐらいに結束位置がくるように調整。リールに巻き込む方法もあるが、慣れるまではキャストの際にラインがからんでダンゴになりやすく、解くのにムダな時間を要するのでショートリーダーがおすすめ)。
海鳥の動向を注意深く観察
シラスナブラの場合は青物の捕食によって水面が真っ白になる。このとき、海鳥(カモメやオオミズナギドリ)が水面スレスレを飛んでいる、もしくは水面でシラスを捕食しているとルアーが鳥に接触する恐れがある。この点も踏まえて各ルアーで以下のようなアプローチを実践している。
●ジグミノー…ナブラと海鳥の移動方向を先読みし、捕食している場所ではなく次の瞬間にナブラが発生するピンスポットへコントロールよくキャスト。トゥイッチ&ストップを繰り返してバイトに持ち込む。
アングラーの心理としては、よい場所にルアーを投入できればゆっくり見せてヒットさせたいと思うものだ。特にシラスナブラの場合は青物が池のコイのように口をパクパクと開けて餌を大量に吸い込もうとしており、基本的にはロックオンした特定の獲物を捕食しているわけではない。しかし、群れの中には例外の魚もおり、特定の餌に好反応を示す個体もいるはずだ。ルアーを素早く動かしてそのような魚の捕食スイッチを入れることができれば、水面から背中を出して追いかけてくる。ストップ&ゴーでこのような個体をヒットに持ち込むのが狙いだ。
●ポッパー…シラスナブラor単発ナブラ狙いでは前述のように海鳥が邪魔でキャストしにくいことが多い。このようなときは目に見えるナブラ&ボイルに意識がいきがちだが、水面下にはその倍以上の青物が遊泳している。したがって、ナブラの際や少し離れた場所にアプローチしても捕食音と同様の音とスプラッシュで誘えばバイトに持ち込むことができる。
●ダイビングペンシル…水面に魚の気配がないものの付近を海鳥が旋回していたり、急降下したりしている場合に有効となるルアー。海鳥が前述のような動きをしているときは、ベイトが比較的大型であることが多く、大型青物がバイトしてくる可能性が高い。
ピンポイントを狙う場合もあるが、基本的な考え方としては点と線でアプローチを組み立てる。飛距離を稼いでアピールの時間と距離を十分に稼ぎ、ターゲットにルアーの存在を気づかせて追わせ、バイトに持ち込むといった流れである。この場合、海鳥の進行方向と波に合わせてキャストポイントを決定する。どのトップウォータールアーにもいえることだが、横や斜め方向から波を受けると動きが非常にわるくなる。必ず正面、もしくは後方から波を受けるように考えてキャストしたい。
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