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磯のヒラスズキ・ポイント見極め指南

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狙い通りにバイトを引き出すには、サラシや潮流、地形などからターゲットが潜むピンスポットを明確にイメージする必要がある。これこそが磯ヒラゲームの醍醐味であり、永遠のテーマといっても過言ではない。状況を的確に分析する観察眼と、ポイントのよしあしを判断するための自分なりのモノサシを作り上げよう!!

解説:星野大輔

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釣り場選びのコツ

まずは磯ヒラゲームに欠かせないサラシができるエリアを選定する必要がある。晩秋以降は西高東低の気圧配置によって北西風が強まり、風波によってサラシが発生する。つまり、北西に面するエリアを選択するのが基本だ。

中でも、シャローが連続するリアス式の地形が多いエリアが望ましい。適度なサラシが広がる条件としては風速7㍍前後、沖合の波高2.5㍍前後が目安となる(※地形によってはこの条件で危険なケースもあるので要注意)。

さらに、潮のコンディションやベイトの有無も釣行を決めるうえでの指標としたいところだが、この2つの要素は現場で見きわめるしかない。強いていうなら、青物の回遊情報が聞かれる場所は期待できるといえるだろう。

釣り場の絞り込み

岬状に突き出た潮通しのよい場所を狙うのがセオリーだが、岬から潮が回り込んでくるワンド状のポイントも捨てがたい。そして、冬場にはずせないのがシャローエリア。春~夏に多いウネリ波とは違い、沖合から押し寄せる風波によってサラシが発生しやすい特徴があるからだ。

また、餌を捕獲しやすいシャローには、やる気のある高活性な個体が入っている可能性も高い。

これは個人的な意見となるが、特にビギナークラスの方々にはエントリーを控えてほしいのが、大きな岩や高い磯がそびえる水深のあるポイントだ。釣果が期待できる好ポイントではあるが、7㍍前後の強風下ではかなりの危険をともなうためおすすめしない。

何よりも安全面を確保することが最優先である。

タックル選びの基準

【ロッド】

強風下でも振り抜きやすい軽量なタイプで、高感度なティップと荒れた海況でも素早くランディングできる強靱なバットパワーを備えたものが理想。

【リール】

あまりこだわっていないが、個人的にはリーリングが速くなる方がリズムが取りやすいためローギヤタイプを使用している。もちろん、回転が滑らかでリーリング時の感度が高いものが望ましいが、磯という過酷な条件下での使用を考えると耐久性も重視したい。

【ライン】

強風下でもライントラブルが少なく、耐久性に優れる8本ヨリのPE1.5号を選択。

【リーダー】

根ズレを気にせずファイトできるよう、ナイロン30Lbを1.5~2ヒロセット。ライフジャケットにコンパクトに収納できるミニスプールタイプがおすすめだ。

【ルアー】

場所ではピンスポットを攻めることが多いため、一瞬のチャンスをモノにできるようアクションの立ち上がりが早いものを使用。北西風による風波はピッチが短いため、水面下で安定して泳ぎ、なおかつデッドスローリトリーブでも水の抵抗を受けやすい11~14㌢のシンキングミノーがよいだろう。

また、オープンエリアでロングキャストする場合は、ルアーを潮になじませるようにドリフトさせるパターンが有効になりやすい。そのためデッドスローリトリーブでヨタヨタと漂うような11~14㌢のフローティングミノーをチョイス。

いずれもフッキング率が高い3本フックタイプで、カラーはナチュラルとパール系の2種類を用意する。

デッドスローでもしっかりとアピールできるルアーを選択したい。

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