【ショア青物ゲーム】ルアー使いの成功&失敗例
ルアー選択においては先入観にとらわれ過ぎず、特性が生きる状況を見極めることが重要。そういった意味でもさまざまな場面を経験してきたエキスパートの成功&失敗例に学ぼう!!
解説:大野 祐
ルアー使いの成功例1
[spacer]シチュエーション
時期=4月下旬/ポイント=潮通しのよい岬で磯に挟まれたワンド状の場所/状況=南西の風が吹き、波、ウネリともに発生しているラフな水面。波が打ち寄せ、払い出す流れがワンド内に発生していた
[spacer]当日は朝まづめに潮通しと波当たりのよい岬の先端でヒラスズキを狙っていた。カタクチイワシが接岸しており、理想的なサラシが広がっていたので好釣果を得て磯を上がろうとしていた。
車へと戻る道中、友人と浅瀬を歩いていると何かに追われたカタクチイワシが入ってきた。すると、対岸でルアーをキャストしていたアングラーにヒラマサがヒット‼ これを見逃す手はないと再びタックルをセットしてアプローチを始めた。
強い流れが発生していたため、流されにくいペンシルベイトではなくミノーを選択。数投め、流れを意識してミノーをドリフト気味にスローに泳がせると強烈なバイトが。ややライトなタックルだったのでランディングに苦労したが、96㌢(7㌔)のヒラマサをキャッチすることができた。
釣友も同じくミノーでヒラマサをキャッチ。わずか30分ほどの間に良型のヒラマサを4匹も釣り上げ、思い出に残る釣行となった。
ルアー使いの成功例2
[spacer]シチュエーション
時期=6月上旬/ポイント=潮通しのよい磯/状況=波、風ともに穏やかなナギの海況であったが、潮の流れがよくきいており、目の前に潮目ができていた
[spacer]この時期はトビウオが接岸するのでペンシルベイトが有効だが、釣行当日はそれが抜けてしまったようでトビウオの姿がまったく見られなかった。そこでミノーを選択すると、思惑通りにペンシルよりもこちらのアピールが有効だったようで、多数のバイトが得られてヒラマサが連発した。
ちなみに、この日はトップウォータープラグやシンキングペンシルではまったくバイトが得られなかった。
成功の要因
ペンシルやポッパーなどのトップウォータープラグはアピール力が高くて集魚力もあり、高活性な魚や水面を意識したターゲットには非常に有効だ。その反面、違和感も大きくて魚がスレやすい、いわば諸刃の剣的な要素が強いと感じている。
その点、ミノーは水をつかんで常に水中で誘えるのが強みである。そういったことからもベイト、中でもイワシを演出するのに最適で、青物の目にも自然な形(実際のベイトのような…)に映っているのではないかと思う。特に派手に泳がないタイプやシンキングペンシルなどはそれが顕著であるように感じている。また、トップに比べてフッキング率がきわめて高い点も大きな強みだ。
ただ、シンキングペンシルに関しては流れや強風の中では浮き上がってしまい、うまく操作できないことが多い。その点、ミノーならリップがしっかりと水をつかみ、なおかつ不規則な流れによるヒラ打ちやイレギュラーなアクションでバイトのタイミングを演出できる。
[spacer]スポンサーリンク
※文章・写真・記事などのコンテンツの無断での転用は一切禁止です(詳細はサイトポリシーをご確認下さい)。