【メバリング】尺メバルの攻略法
ターゲットの個体数が少ないぶんゲームが成立する釣り場が限られ、それなりにハードな面がある尺メバルゲーム。ただ、大型とはいえメバルであることにかわりはなく、その習性を念頭に置いた基本に忠実なアプローチこそが攻略のカギとなる
解説:吉田裕彦
尺メバルゲームの概念
メバルゲームにはさまざまな楽しみ方がある。私はメバルの個体数が多いエリアでその日のパターンを見つけての数釣り、数は出ないものの大型の多いエリアで尺メバルに絞った型狙いの2つのスタイルで楽しんでいる。
全長が1尺(30.3㌢)を越えるメバルは型狙いを好むアングラーにとって1つの目標となっている。ただ、当然ながらそのサイズの個体が生息していないエリアでは釣りが成立しない。私の場合は自宅からだと南紀~紀東エリア(熊野灘)への交通の便がよく、古くから尺メバルの実績も高いのでよく通っている。20年ほど前、熊野灘の七里御浜沖の漁礁で船から根魚狙いの飲ませ釣りをしたとき、ハタ類に混じって40㌢近いメバルをキャッチしたことがある。そのような超大型の可能性も秘めた夢のあるエリアだと思う。もちろん、それ以外にも関西圏には大型が釣れる確率の高いエリアが数多くあるので、通いやすさなど各自の釣行スタイルに合わせて広く楽しんでほしい。
ルアーフィッシングでメバルを狙うようになり、内湾部でのアベレージサイズを見慣れてきだした矢先、初めて尺メバルをキャッチしてその目の大きさや体高、ヒレの大きさなどに感激したことを覚えている。それだけ魅力的なターゲットであるが、メバルは成長が遅いようで30㌢になるのに8年以上かかるといわれている。私自身は「昔はよく釣れた」ということを先々もいいたくはないので、このゲームを楽しみつつ限りある資源を大切にしていきたいと考えている。
ただ、大型とはいえメバルであることにかわりはなく、ゲームのうえでは特別視する必要はないと感じている。サイズによらず、習性とそのときに捕食しているベイトを考慮し、捕食行動に入っている個体のつき場を追求していくことが基本戦略といえる。むしろ、大型ほど基本通りの場所やタイミングでヒットするものだ。
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