【メバリング】尺メバルの攻略法 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

【メバリング】尺メバルの攻略法

ゲームをより楽しむための条件

これまでの経験では釣果の1匹めが最も大きく、ヒットが続くにつれてサイズダウンするということがほとんどであった。このことから、高活性な群れの中ではより遊泳力に優れ、より多くのエネルギー(ベイト)を必要とする大型から順に食いにくると考えられる。

そして、メバルの習性の中でも特に意識しておくべきなのが潮の流れにとても敏感であるということ。これは流れにより運ばれてくる甲殻類の幼生や多毛類(ゴカイ類)をメインに捕食しているためだと考えている。メバルはベイトを求めて広く回遊することはなく、流れが集約されてベイトの密度が高くなるスポットで待ち構え、効率よく捕食しているようだ。また、それらのベイトは夜間に活発に動き回る。そこで私はそうしたフィーディングに入っている活性の高い個体に狙いを絞り、ナイトゲームを主体としてテンポよく探るスタイルを取っている。

ポイント選択

ポイントを特定する際は前記のようなベイトが豊富で、メバルがそれを待ち構えることができるということを主眼に置いている。そこで目安となるのが底質だ。季節による違いも考慮する必要はあるが、底質によりベイトの量や種類が異なるということを頭に入れておくと尺メバルに出合う確率が高まるはずだ。

砂底には多毛類が多く生息している。また、砂が堆積する場所は潮の流れや波の影響を受けにくいと考えられる。そのような中に岩があれば海藻が生えてベイトがつきやすいうえ、そこにだけ流れの変化が生じるのでメバルにとって絶好の餌場となる。

ゴロタ場には石と石の隙間を隠れ場所とする甲殻類などが多く生息している。重い石だけが残っているわけだから砂底よりも潮の流れは速いと考えられる。大きめの石が多いところほど隙間も広く、流れの変化が生じやすいはずだ。消波ブロック帯もそれに近い条件と考えていいだろう。

磯場はそれらと比較して小動物の数が少ないように思えるが、海藻が生えやすいことから甲殻類などがついている。また、潮の流れは砂底より速く、地形の変化に富むことから流れの変化が生じやすいうえメバルも身を潜めやすいはずだ。

以上の3つの底質が複合的に存在しているエリアであればベイトが豊富で、比例して尺メバルの個体数も多いと予想できる。

ちなみに、何の変哲もない護岸された場所や砂浜でも水中にちょっとした磯(根)が残されていたり、全体が磯場でも砂底の個所が点在しているということは珍しくない。つまり、安全面は別として足場がどうかということは大きな問題ではなく、底質とベイト、潮の流れの変化という条件を満たせば尺メバルのポイントとなる可能性はある。

流れの変化についてはエリア全体の潮の流れだけでなく波による短期的なもの、つまり潮位変動により生じるものもある。それ以前は散らばっているベイトがそのタイミングに地形と流れによって集められ、時合となるわけだ。こうしたケースは波が当たる岸際で見られ、ヒザ下程度の水深があれば十分に尺メバルが食いにくる。

ただ、波の高さにも限度があり、流れが速過ぎたり濁りが入るようだと悪条件となる。

メバリング 尺メバル2

磯やゴロタ場がメインフィールドだが、条件を満たしていれば護岸部やテトラ帯などもポイントになり得る。捕食を目的に差してきているメバルにとっての好条件が何かを考えたい。

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