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ステップアップを実現!! 【メバリングの必勝スタイル】

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メバリング タックル1

メバリングにおいてすべての状況を攻略できるスーパーメソッドは存在しない。微細なアプローチの積み重ねこそが釣果に反映するから…

解説:安田栄治

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攻略パターンの概要

以前に比べるとイージーに釣れなくなっているメバルだが、釣りものの少ない冬場の癒しターゲットとして脚光を浴び、ライトゲームを牽引してきた。手軽に数釣りが楽しめ、それに飽きても型狙いというさらなるステージが用意されていた。

ところが、近年は数多くのメソッドが生まれ、当初の早春期のみならず、初冬、さらには1年中(24時間)狙えるということが一気に周知された。一方でメバルは成長が遅い魚であり、周年の移動距離も少ない性質から急速に釣りが難しくなり、以前のような釣果が聞かれなくなってきたというのが現状に至るまでの経緯だ。

それでもきっちりと釣果を残すエキスパートは存在する。ときおり出現する尺クラスも偶然ではなく必然的にキャッチし、並んで竿を出すメバル師の中でも抜きん出た釣果を残す。

では、そのような結果を残すエキスパートがスーパーメソッドを用いているのかと問われるとそんなことはない。真横でその釣りを観察しても、頭を抱えるだけでわずかな差異に気づかないだろう。しかし、微細なアプローチの積み重ねが如実に釣果に反映するのが釣りであり、今回はそんな部分に焦点を当てて解説を進めたい。コンセプトは「ナチュラル」である。

ターゲットの動向

産卵を控えたメバルのコンディションは個体差もあってさまざまだが、例年1月中旬ごろまで重量のある個体が狙える。そして、クロメバルの場合は移動範囲が広く、以後は春先までシーズン・オフとなる。しかし、アカメバルは移動距離が少なく、直近で産卵を行なうようで抱卵個体が減少するとともにアフターの個体が戻り始めて春先まで狙える。ただし、アフターの個体狙いはよりシビアで、体力を回復させても厳寒期に突入するので状況が好転することはない。捕食しやすいストラクチャーのピンスポットに身を潜め、目の前を流れてくるもののみを捕食している。そのため、リニアなアプローチが実践できなければ釣果を得られず、タイミングも重要となる。

実践方法

メバルは「眼張」と書くほど目が大きい魚だ。捕食の際も当然他の感覚器官よりも視覚を生かしたスタイルをメーンとしている。しかも、老成魚になるにつれて熱帯魚のアロワナのように眼球が少し飛び出して斜め上に寄ってくる。中~小型が宙~表層で群れを形成して横の動きにも好反応を示す。これに対し、個体数の少ない大型は効率よく捕食するために潮かみに頭を向けてストラクチャーに身を寄せ、遠くからベイトを視認。捕食可能かを吟味し、通過するベイトに襲いかかる。このメカニズムも視覚が優れていることを考慮すると理解できるだろう。

また、メバルは「産卵直前→アフター→厳寒期」と低活性化し、眼前のベイトにしか反応しないことも少なくない。以上のことから自然に見せて、自然にピンスポットに送り込むというアプローチが有効となる。具体的な釣り方の流れは以下の通りだ。

①潮かみ(流れがなければピンスポットの延長線上)にリグをキャストしてボトムを取る。
②着底したらすぐにリフトアップし、レンジをかえずに漂わせるように狙いのピンスポットに送り込む(トレースする)。
③狙いのスポットで反応がなければ、ストラクチャーにタイトに落とし込む。
④それでも反応がなければすぐにリフトアップして次のピンスポットへ。
⑤回収して立ち位置をかえ、トレースラインを変更して再チャレンジ。

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