季節はずれのパターンでブリが連発!! 青物接岸と水温推移の関係性|【ショア大型青物への道 vol.15】
近ごろは多忙で青物を狙って釣行できない日々が続いていましたが、ふいに2時間ほど竿を出せる機会が。久々の釣行ということで狙うべきポイントの見当がつきませんでしたが、行き当たりばったりのチャレンジが吉と出て、実りある釣りを経験することができました…
Text & Photo 越智信清
春の兆しを感じる今日このごろですが、みなさんよい釣りをされているでしょうか。毎月の連載ですが、先月はお休みさせていただきました。かなり多忙でまともに釣行できなかったからです。この記事を書いている3月中旬になっても多忙な状態が継続中で、思うように磯に立てていませんが…。
久々の釣行で意識したことは…
さて、ここ最近の釣行を振り返ると、昨年末に11㌔オーバーのブリを釣り上げてからも6~9㌔のハマチが順調に釣れました(本命のヒラマサの気配はありませんが…)。その釣れ方や胃の内容物から海の中はひと月以上の遅れがあると感じていました。
そんな中、冬のヒラマサを諦められずに1月中旬まで釣行を続けていました。ところがそれ以降は仕事や地域の活動で釣行できない週末が続きました。それでも2月中旬の休日には午前9時前までのおよそ2時間、磯に立つことができました。
前夜は久々の釣行にワクワクしながら準備をしましたが、しばらく竿を出していなかったことから向かうべき地磯の見当がつきません。目的地が決まらない状態で準備をするときは、深く考えるのは禁物です。考えれば考えるほど釣れる気がしなくなるからです。そこで何も考えず、思いつくままに信頼できるルアーをバックに放り込み、青物用タックルを3セットほど車に積み込みました。
そして、普段ならクーラーボックスに氷を入れるのですが、今回のようなケースでは氷を入れない方が吉と出ます。そういったことから一瞬の判断で氷を入れるのを止めました。
ショア青物狙いは水温の推移に注目
翌朝は目当てのエリアへ向かいながら、車中で竿を出す磯を決めることに。しかし、半時間ほど運転したところで睡魔に襲われました。こんなときに限って日ごろの疲れが出るものです。もちろん安全を第一に考え、潔く車を停めて仮眠することにしました。
スマホのアラーム時刻の決定にこれでもかというほど悩みます(笑)。「1分でも長く眠りたい」「近い磯にしよう」「あっ!! ラインシステム組んでるのはワンタックルだけか…」「じゃあ、あの磯にしよう」ということで、向かう磯とアラームの時刻が決定。あっという間に眠りにつき、アラームですっきり目覚めて運転を再開。通い慣れた地磯に到着しました。
この地磯は例年、年末年始の時期に一定の条件が揃うとチャンスが増します。ペットボトルサイズのアオリイカを捕食するために大型青物が接岸するのです。ただ、2月に訪れることはないので今回は新鮮な気分で竿を振りました。
特に期待することなくアプローチを開始すると、3投めにいきなり飛沫が上がりました。重々しい引きを楽しんだ末にキャッチしたのはコロンコロンに肥えた8㌔のハマチでした。
さらに数分後、再び飛沫が上がってこれ以上ないというほど肥えた9㌔のハマチが釣れました。そして、魚を処理する際に胃の中からペットボトルサイズのアオリイカが出てきました。例の年末年始のパターンです。すでに消化されかけていたペットボトルサイズのアオリイカを見て、やはり青物の接岸は水温の推移が非常に重要であることを確信。そういった意味でも実りのある釣行となりました。
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