良型メバルも視野に入れて高確率に楽しむデイメバリングのススメ|【Shar’s=Style= vol.9】
近ごろは楽しむ人も増えてきたデイメバリング。私自身、タックルの開発も含めてこの釣りに深く関わってきた経緯もあるので、今回は辻原流・デイメバリングのノウハウを詳しく紹介したい!!
Text & Photo 辻原伸弥
デイメバリングを始めよう!!
メバリングといえばナイトゲームというイメージが強く根づいていると思う。確かにメバルは警戒心が強く、太陽光を嫌うのかナイトゲームの方が圧倒的にヒット率が高い。しかし、船でのメバル釣りや堤防でのエビ巻き釣りでは日中でもしっかりと釣果が上がっている。
そういったことからも「ルアーでも日中に釣れるのではないだろうか?」と誰もが1度は考えたことがあるだろう。その点についてはナイトゲームでもタイミングによって釣況に差が出るように、日中も同じことがいえるが、うまくいけばデイゲームで良型メバルが連発することも決して珍しくない。
ただ、ナイトゲームと同じ考え方で挑んでも、なかなかうまくいかない。デイゲームを成立させるには、やはり日中のメバルの行動パターンを理解しておく必要がある。逆にいうと、そこを理解すれば誰でもイージーに日中メバリングを楽しむことができる。
実際に近年はデイメバリングを楽しむ人が増えていると感じる。これはこの釣りの楽しさを体感された方が増えているという証だろう。経験された方は分かると思うが、ナイトメバリングに独自の楽しさがあるように、デイメバリングならではのおもしろさがあるのだ。
そこで今回はデイゲームの楽しさを味わっていない方に向けて「デイメバリングのススメ!!」というテーマで辻原流のノウハウを紹介させていただきたい。
デイメバリングのポイント
まず「日中はどこでも釣れるのか?」と聞かれると、簡単には頷けない。メバルは警戒心が強く、太陽光を嫌う性質があると思われるからだ(太陽光については定かではないが…)。また、メバルが居着く場所は地域やポイントの特性によってさまざまだ。
私のホームグランドである神戸~明石・淡路島エリアを例にあげても、時期や天候などによってつき場がかわる。淡路島では時期によって堤防周辺に無数のメバルが浮いており、比較的簡単にサイトフィッシングを楽しむことができる。一方、神戸~明石間エリアではメバルの姿が目視できないものの、ボトム周辺をタイトに探れば反応がが続くこともある。
基本的には堤防や消波ブロックなどのストラクチャー周辺、潮流のヨドミ、ボトムの変化などナイトゲームの定番ポイントにメバルは潜んでいる。ただ、夜間と日中ではレンジや岸までの距離に違いがある。その点を踏まえ、攻略の糸口を探ることから始めたい。
ちなみに、デイメバリングでは同じポイント、同じ立ち位置、同じアプローチでも結果が異なる。ワームの形状やカラー、ジグヘッドの重さやサイズなど、リグの微妙な違いで釣果に差が出るのだ。それを念頭に置いてシビアに攻めることで釣れにくい時間帯でもアタリが得られる。
不慣れな方には難しいことのように思えるだろうが、経験を積むことでそれが楽しくなってくるはずだ。メバルが集まるで要素をいろいろと頭に思い浮かべ、アプローチしながら魚を捜すことがデイメバリングのキモになることは間違いない。
デイメバリングのアプローチ法
日中はリアクション狙い、夜間はナチュラルなアプローチ(タダ巻きなど)が基本となるが、必ずしもそれがすべてではない。メバルの活性が高ければ日中にナチュラルなアプローチが有効になることもあるし、逆に夜間でもメバルがニュートラルな状態ならダートなどのアピール系アクションの方がメバルのバイトスイッチを刺激できることもある。
そして、デイメバリングでは1個所のポイントを攻め続けることが少ない。そのポイントに精通しており、釣れるタイミングが分かっているのなら話は別だが、多くの場合はラン&ガンを繰り返す。そうやって活性の高いメバルを捜す方が効率よく楽しめる。
実際にはメバルが好みそうなボトム変化、海藻を含めたストラクチャー回りを狙って5~6投し、アタリがなければ移動するというスタイルが好ましい。
その中で一見して何の変化もないような堤防であっても、実は海中で接岸流や離岸流が発生していることもある。良型メバルはそうした水流変化を好む傾向が強いのでラン&ガンではその日、そのときの変化を捜していくことも重要だ。
アタリすらない静粛な状況を一変させる要因はやはり潮流だ。経験上、潮が動き始めた瞬間から入れ掛かりが始まり、潮が止まると何をやってもダメというケースが多い。
そういったことからもストラクチャーやボトムの変化だけでなく、潮流変化を細かく探るように心がけてメバルが連発するポイントを見つけ出したい。
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