【アジング】魚のサイズや状況に応じた最適なドラグ設定の目安
口回りが柔らかいアジを相手にするときは、あらかじめきっちりとドラグを設定しておかなければバラシに繋がる。せっかくの釣果を逃さないためにも最適なドラグセッティングで挑もう!!
解説:中瀬直行
ドラグ設定の重要性
アジングの楽しみの1つにスリリングなやり取りがある。口回りが柔らかいアジが相手だけに、フッキングが決まっていないと口切れによるバラシは避けられない。そして、フッキング、ファイト、抜き上げなどによる過度な負荷を軽減させ、確実なランディングに持ち込むにはドラグ性能やその設定が重要になる。
アジのサイズに応じた設定の目安
私は豆アジから40㌢クラスまで、状況や時期により幅広く楽しんでおり、そのときどきでドラグを微調整している。
●豆アジ~小アジ(20㌢まで)狙い…小さなアタリも感知できる高感度と、風の影響を回避しやすく極軽量リグを扱うのに適していることからエステルラインを使用する。ただ、粘り強さに欠ける性質から瞬間的な負荷に弱い、限界張力に達すると一気にブレイクするといった面があるため、ドラグをうまく使ってサポートしてやる必要がある。また、手で引っ張るなどして使用する号数の強度の限界を体感的に知っておくことも大事だ(ケガをしないように要注意)。
私は0.3号のエステルライン(3~4Lbのフロロリーダーを結束)をメインに使用している。ドラグ設定はひとことでいえば弱め。もう少し具体的にいうと、実釣時に軽く合わせを入れるとラインが30㌢ほど引き出される程度だ。20㌢ほどのアジが掛かって走ればドラグが滑るくらいでよく、アベレージサイズによってさらに微調整を加える。
尺アジなど思わぬ良型が掛かったときはスプールを指で押さえる「指ドラグ」で対応する。それで寄らないなら徐々にドラグを締めるが、相手が走ればラインが出る範囲にとどめる。
●尺~40㌢クラス狙い…アベレージサイズが30㌢前後のときはPE0.2~0.4号を使用。高感度なうえ強度に優れ、不意の大物にも対応できる。また、素早くラインディングに持ち込むことができるから群れを散らしにくいのもメリットだ。
ドラグは豆アジ~小アジのケースより強めに設定する。相手が大きいぶん、力強く合わせてしっかりとフッキングさせたいので、合わせを入れたときにジッとドラグが鳴ってラインが10㌢ほど引き出される程度とする。それを基準に、掛かった魚が走ればスムーズにラインが出て、巻き寄せるときは出ないという具合を理想としてそのときどきで微調整を加える。
フッキング後に相手のサイズを判断して微調整することもあるが、モタついているとバラす原因となるので素早く行ないたい。
また、ランディング直前はロッドから魚までのラインが短く、足もとでダッシュされると大きな負荷がかかる。よりていねいにランディングするならこの時点でドラグを緩め、指ドラグで対応しながらあしらうのが1つの手だ。
ただ、ホームグランドの南紀エリアでは35~40㌢クラスが狙えるチャンスは少ない。ほんの一瞬の時合を逃さないために、ドラグを強めに締めて一気に勝負をつける方がいいのか…と、試行錯誤している。
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