ロックショア青物ゲームの本質とは?|【SHORE SNIPER vol.13】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア

ロックショア青物ゲームの本質とは?|【SHORE SNIPER vol.13】

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ショア青物ゲーム 外房ヒラマサ・ヒラスズキ1

ホームの外房は水温が高いながらもヒラスズキが釣れ出して冬の釣りに移行してきています。そんな中、私は本命のヒラマサを狙って磯へと通っていますが、今回の釣行ではあれこれ考えず、とにかくフィールドに立つことの重要性を痛感する結果となりました…

Text & Photo 大野 祐

今冬の外房について

最近は冬らしく冷え込む日が増えてきました。みなさん体調を崩されたりしていないでしょうか? 私のホームグランド、外房も冷え込む日はありますが、温暖化の影響か、異常気象なのか、12月に入っても水温は20度前後と高めで推移しています。例年と比較して1カ月近く遅れている印象です。

それでも海の中は秋が訪れており、ヒラマサだけでなく冬~春の主役であるヒラスズキがコンスタントに姿を見せてくれています。

私はかわらずに足繁く磯へと通っていますが、先日改めて釣りの本質的な部分を考えさせられる釣行がありましたので、今回はそのときの模様をレポートしたいと思います。

ショア青物ゲーム 外房ヒラマサ・ヒラスズキ2
冬~春シーズンのメインターゲット、ヒラスズキも好調に釣れています。

奥まった磯で意外な展開が…

どこの磯でも同じ傾向はあると思いますが、外房のロックショア青物ゲームにおいては特に波と風が重要なファクターとなります。濁りさえなければ波があるほど可能性は高まりますし、やはりナギでは釣果に恵まれないことが多いというのが実情です。

そして今回釣行したのは11月下旬。その日は北からの微風で波、ウネリともに弱く、あまり期待できない状況でした。そのような日は当然少しでも潮が流れて水深がある一級磯を目指すのが定石ですが、私が駐車場に到着したころにはすでに7名のアングラーがスタンバイしていました。

みなさん一級磯をはじめとする思い思いの磯へエントリーしたため、私はのんびりと誰もいない奥まった場所に位置する磯へと向かいました。しかし、いざポイントに到着すると意外にも潮の流れが効いており、わるくない雰囲気でした。

流れがあるということで、まずはミノーをチョイス。アプローチを開始した直後にイナダがヒットしました。幸先のよいスタートに気をよくして釣りを再開すると、すぐに2匹めがヒット。予想外の展開となりました。

本命のヒラマサが登場!!

しかし、2匹めをキャッチして以降は急に反応がなくなりました。日が昇って光量も増えてきたため、ここでトップウォータープラグにチェンジ。ルアーを流れに乗せてていねいに操作していると派手なバイトが!!  ただ、残念ながらこれはヒットには至りませんでした。

すぐに同じコースをトレースしましたが反応なし。同じルアーなので見切られているのかもしれないと考えてポッパーにチェンジ。ひと呼吸置いてキャストを再開しました。

再び流れに乗せてていねいにポッピングしていると、同じ場所で控えめな水飛沫を上げてバイト!!  今度はしっかりフッキングが決まりました。

深みへは向かわず、浅瀬を縦横無尽に走るファイトに違和感を覚えながら「大きなイナダかな?」などと考えながら寄せてくると、予想外のヒラマサでした!!  波に乗せてズリ上げたのは80㌢、4㌔ほどのアベレージサイズでしたが、一級ポイントではなく残りものに福がきたようで喜びもひとしおでした。

ヒラマサとのファイトシーン動画

釣りを終えて磯上がりしてきた先行者の方々に話を伺うと、一級磯は潮が流れておらず魚の気配もなかったとのこと。6名でヒラマサどころかイナダのアタリもなかったようでした。

いろいろと考えて予想するのは釣りの楽しみの1つですが、大海原を回遊する魚の動きを予測するのは本当に難しいものです。結局は事前にあれこれ考えるよりも、とにかくフィールドに立ってルアーをキャストする。それがターゲットに近づくために最も重要であるということをしみじみと考えさせられた釣行になりました。

さて、今年も残すところ1カ月となりましたが、みなさんが今年、そして平成最後の思い出に残るよい釣りをされることを祈っています。

ショア青物ゲーム 外房ヒラマサ・ヒラスズキ4
これからも足繁くフィールドに通い、自分のペースとリズムを大切にしてヒラマサを狙っていきたいと思います。

使用タックル

【ロッド】
ゼナック・デフィ ミュートス アキュラ100HH

【リール】
シマノ・ツインパワーSW8000HG
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【ライン】
カルティバ・撃投PEフラッシュ5号
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【リーダー】
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YGKよつあみ・ガリス イソハンター15号
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【ルアー】
パープルイズム・ジュロク180F(プロト)
タックルハウス・K2F162 T:3
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【フック】
カルティバ・STX-58 ♯1/0、♯2/0
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【大野 祐・プロフィール】

ホームの房総エリアでメーターオーバーのヒラマサを数多く仕留めているアングラー。釣況の好不調にかかわらずウェットスーツスタイルで年間を通して磯に立ち、腕を磨くとともに知識を深めている。

【ショア青物ゲーム・安全とマナーについて】

※上記のリンク先にある「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。


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