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【難関クリアのチャンス!!】初冬のリバーヒラスズキゲーム入門《後編》

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落ちアユなどのベイトが絡む初冬はリバーヒラスズキゲームの好期。アプローチの手順や狙い目となるポイントをしっかりと頭に入れ、まずは活性の高いヒラスズキに的を絞ってをヒットに持ち込もう!!

解説:安田栄治

アプローチの手順

基本的にはマルスズキをターゲットとしたシーバスゲームと何らかわらない。アップクロスでキャストした場合、ルアーが流されるスピード+ルアーが泳ぎだすスピード以上の速さでリトリーブする。

このときにロッドティップを下げて常にルアーのある位置に向けるようにし、余分な糸フケを出さないようにすることでロッドの感度ではなくリールに伝わる巻き抵抗の変化により流れの強弱や魚の反応、ストラクチャーの有無などをより明確に感じ取ることができる。

ルアーよりもラインが流されるスピードが速く、どうしても糸フケができる場合にはときおりロッドで円を描くようにラインを上流側へそっと置き直してメンディングする。

慣れてくればリトリーブスピードを調整して食わせの間を演出するのもよい。ストラクチャーやカケアガリの際でトゥイッチ+ポーズを入れてリアクションバイトを狙うのもおもしろい。活性の高い個体ほど流れの中の表層寄りで上流に顔を向けて捕食のタイミングをうかがっている。反応がなければシンペンやバイブレーションでのタダ巻きやドリフト、リフト&フォールでより下層のレンジを攻めるとよい。また、あえて糸フケを利用して直線以外のトレースラインを描いてやることでアプローチの幅を広げることも可能だ。

流れを垂直に横切るクロスストリーム、下流向きにキャストするダウンクロスも同様の手順でアプローチすればいいが、ルアーを丸飲みにするほどの高活性時でなければヒットに持ち込むのは困難だ。想定されるバイトポジションの側面からルアーを入れてターンさせる、という形にすることができればバイトを得やすくなる。また、ピンスポットでジャークを連続的に入れて食わせの間をより長く、かつ多角的に演出するのもよい。

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ヨレが発生しやすく底がエグれていることの多い橋脚回りは鉄板ともいえるスポット。入門にももってこいだが、他魚狙いのアングラーも多いためプレッシャーが高まっていることもある。

河口の払い出しやサーフの離岸流などではラインを送り込んでいくことによって、より広範囲を探ることができる。この場合はロッドを立ててラインが波打ち際でたたかれるのを防ぐとともに、あらぬ方向へ流されてルアーを引っ張ってしまうことのないように適度なラインテンションを与えておくことが大事だ。使用しているルアーがアクションを開始するテンションを意識しておき、その前後の領域を駆使することで多彩なアピールが可能となる。

また、強いテンションをかけてやることで太い流れから出して脇のポケットにアクセスさせることができる。これを流しながら繰り返して小刻みに広範囲を探るとよい。

ここまでは至って普通のシーバスゲームである。ここにヒラスズキの特性を加味し、アプローチパターンや狙い目の絞り込みを行なって精度を高めたい。

たとえば、前記のようにヒラスズキは塩水クサビを利用してソ上してくることから、レンジを意識して探ることが大事である。また、群れの規模が小さいぶんだけシモリやカケアガリ、流れの変化、橋脚といったストラクチャーへの依存度がマルスズキよりも高いといえる。

さらに、キャストやアクションを入れるタイミングも大事だ。橋脚やテトラに当たってサラシを作ったあとの引き波が川の流れと合わさって強い流れになる瞬間や、船舶の通過や夜間の車のヘッドライトの照射などでパニックに陥ったベイトがイレギュラーな動きを見せるタイミングなどは見逃せない。

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機動力を生かして河川のあらゆるストラクチャー回りをチェックしよう。

ビギナーへのアドバイス

実績のある大規模河川の河口周辺で、満潮から干潮までの流れが強くなる間にひと通りのアプローチを、立ち位置をかえてラン&ガンしながら広範囲で続けてみてほしい。1個所に撃ち続けるとたとえ超一級のピンスポットでもプレッシャーを与えるだけだ。それよりも活性の高い個体を捜し回る方が結果に結びつけやすいと考えている。

対岸も含め、手をかえ品をかえしながらさまざまなポイントへアプローチしていくと、潮止まりまでの6時間ぐらいはあっという間に過ぎる。なお、大幅な移動によってコアタイムをロスしてしまうことは避けたい。

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