【難関クリアのチャンス!!】初冬のリバーヒラスズキゲーム入門《前編》
ヒラスズキはトルクフルなパワーに加え、高い警戒心と学習能力を持つがゆえにゲームフィッシングならではの駆け引きを大いに楽しませてくれる。メインフィールドとなるのはエントリーすることが少々困難な磯であるが、落ちアユが絡む初冬には河口回りにもチャンスが到来するから…
解説:安田栄治
初冬のリバーゲームの魅力
ヒラスズキは日本を代表するゲームフィッシュの1つである。ただし、そのゲームスタイルはターゲットを求めて山越えも辞さない、荒れ狂う磯をラン&ガンするといった、強靭な肉体とストイックな精神を合わせ持ったアングラーのみに許された男の釣りである。当然敷居も低くない。
ところが、今回紹介する初冬のリバーゲームは比較的ラクにエントリーすることができ、足腰に古傷を抱える私でも手軽に単独釣行を楽しめる(危険度ゼロというわけではないが…)。また、マルスズキとは異なりヒラスズキは魚体のコンディションがエリアやシーズンに左右されることがなく、すべてが美しい。太い尾から発せられるトルクフルなダッシュやエラ洗いで興奮度の高いファイトを楽しませてくれるし、食味のよさも秀逸。そんな3拍子も4拍子も揃ったターゲットである。
晩秋以降のヒラスズキの動向
ヒラスズキが普段生息する場所は沖の瀬回りで、条件が整うことで捕食のために磯や河口、サーフ、港湾などへの回遊を見せる。当然捕食タイムが終わると群れの多くは沖の瀬回りに戻り、一部が何らかの理由で沿岸に一定期間居つく。
磯のヒラスズキゲームが開幕する秋以降は磯のみに釣果が偏ると思われがちだがそうではない。河川においては水温低下が最も激しく釣りが成立しにくい2~3月に釣れることもある。むしろヒラスズキの回遊場所が分散する時期といえ、漫然とフィールドへ通っているだけでは釣果は望めない。
河川であれ磯であれ、そこで釣れる条件を絞り込むことが重要だ。いずれのポイントでも、捕食目的で回遊してくるに過ぎないわけだからベイトの動向がキーとなる。
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