【難関クリアのチャンス!!】初冬のリバーヒラスズキゲーム入門《前編》 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 3

【難関クリアのチャンス!!】初冬のリバーヒラスズキゲーム入門《前編》

狙い目となる条件

ヒラスズキが生息するエリア内の釣り場であることは当然で、さらに狙って釣れるだけの数がストックされていることが必須となる。私が通う紀伊半島でいえば中紀の日高川~旧海山町の銚子川までの外海に面した大~小河川や流れ込みの河口周辺がそうだ。

直近の沖にヒラスズキが生息する瀬があり、河口周辺が磯やテトラ帯、ゴロタや小石底でドン深地形であれば潮当たりがよい証拠といえるので狙い目である。粒子の細かい砂地底の遠浅地形のところは潮当たりがよくないため期待薄。また、マルスズキほど大きな規模の群れを作ることがないヒラスズキにとって、身を潜めて捕食の機会をうかがうための橋脚やシモリといったストラクチャーの存在は欠かすことはできないはずだ。

リバーヒラスズキ 入門5

理想的な釣り場

条件面ではとにかくベイトである。回遊のきっかけはもちろん、居つくかどうかにしてもその場にいるベイトしだいである。明るい時間帯からのポイント観察や情報収集が大事だ。晩秋から初冬にかけては落ちアユ・ボラッ子・イワシ類・サヨリ・ハゼ・シラスウナギなどの動向に目を向けたい。ベイトさえ豊富でヒラスズキの回遊が見込めるならば、他は少々の悪条件でも問題はない。

その他の条件については釣り場ごとのマッチングなどもあるため、おおよその目安程度にとらえておけばよい。たとえば紀伊半島の東側において北西風は河川の流れをアシストして上流からベイトを流下させるが、好条件の1つである波やウネリを相殺してしまう。反対に、西側においては河川の流れを弱めるが、ウネリや波を発生させて沿岸にベイトを吹き寄せる。これが南東の風になると水温の上昇という要素も加わり、北西風とは真逆の結果をもたらす。

降雨は流れを加速させてベイトの流下と濁りによるプレッシャーの低下をもたらすが、ヒラスズキは塩水クサビを利用してソ上してくるに過ぎないため、多過ぎる降雨量は特に低水温期には悪条件となりがちだ。河口周辺の流れには上流のダムの有無やその放水量、潮の干満などさまざまな要素が関係するため、タイミングしだいで好条件にも悪条件にもなる。

落ちアユパターンにしても、満月大潮の満潮からの下げは定番といっていい好条件であるが、常夜灯のある釣り場では魚が散ってしまい、かえって狙いが絞りづらくなる。

リバーヒラスズキ 入門6
リバーヒラスズキ 入門7
まずは明るい時間帯にベイトの量、種類、サイズをチェック。そこからイメージを膨らませて釣りを組み立てよう。 それと、ヒラスズキのソ上をうながす大きな潮回りの日は全般には好条件といえるが、常夜灯回りでは苦戦を強いられることも。また、干潮の影響を受けやすいところでは釣りが成立しないこともある。ポイントごとに異なるベストな条件を見つけるために足繁く釣行したい。

(※後編に続きます)

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