【磯のヒラスズキゲーム】シャローの熱狂パターンを大公開!!
シャローでの不用意な攻めはヒラスズキにルアーを見切られる要因となる。状況を見極めた上での「一投入魂」のアプローチでシモリの潮裏に潜む個体をバイトに持ち込もう‼
解説:池田一郎
シャローゲーム成立のメカニズム
ヒラスズキにとってのシャローとは常に定位する場所ではなく、捕食のために回遊してきて獲物を物色するところだと考えている。したがって「シャローを意識したヒラスズキ=捕食スイッチが入っている」ととらえている。
ホームの玄界灘では秋になって強い北風が吹く頻度が増し、合わせて沿岸部でカタクチの接岸を確認できるようになると、磯のヒラスズキシーズンが開幕する。ヒラスズキ狙いでメインとなるシャローエリアといえば、外洋に面した低い磯やゴロタ場が代表的だ。そのような場所でヒラスズキのストックが期待できるプラスαの要因はおよそ以下の3点である。
①ルアーが届く範囲にブレイクラインがある…潮位によって変化するものの、水深1㍍弱から3㍍以上の起伏が好ましい。実際、ナギの日に潜ってみると、ヒットポイントは水深1㍍未満の浅場であっても側近のブレイクは3㍍強に落ち込んでいるケースが多々ある。逆に沖まで遠浅で起伏が少ないシャローほど実績が少ない。
②①のブレイクライン付近や、そこから磯際にかけて沈み根が点在している…シャローエリアではヒラスズキ自身も危険に身をさらすことになり、本能的に身を隠せる根を欲する。そういった意味でも根はヒラの警戒心を解くと同時に一時的なつき場となり、ベイトの様子をうかがうのに都合のよいポジションとなる。また、点在する根によって複雑な流れが発生し、これに波を砕いてサラシを厚くする要素も加味される。
③①と②にプラスして底荒れしない程度にサラシが広がる気象状況…玄界灘に面した磯では風向きとその強さがサラシの形成に直結する要因となる。したがってヒラスズキ狙いにおいては気象条件が非常に重要だ。数日前からの気象が影響するので説明が難しいが、海からの風向きであれば波高2.5~2㍍程度が理想的なサラシが広がる目安となる。
また、シャローで発生したサラシが持続する状況なら波高が落ちていくタイミングの方がより果敢に攻め込めるぶん釣果が伸びやすい。とはいえ、逆に海況が急にナギからシケにかわるタイミングで好釣果を得たこともあるので一概にはいえない。釣行の判断基準として確実にいえることは安全第一ということである。
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