【VSキハダマグロ】高知沖キャスティングの可能性
6年前から可能性を追求している高知沖のキハダゲーム。ここ5年はその熱い思いとは裏腹に大きな進展は得られなかったが、今夏は夢へと近づく大きな1歩を進めることができた…
Text & Photo 上杉一臣
高知沖のキハダマグロへの挑戦
平成24年9月、当サイトの前身であるソルトウオーターゲームフィッシングマガジン誌に「高知沖キャスティングゲームの可能性」と題し、キハダマグロへのチャレンジを紹介させていただいた。あれから6年、未だ高知沖におけるキハダゲームの情報は少なく、チャレンジしている人もほとんどいないというのが現状だ。キハダとの遭遇率やキャッチ率の低さから考えると無理もないのだが、私にとっては「マグロ=夢」である。いつか釣り上げたいという一心で、今シーズンもキハダマグロが現れるタイミングを待っていた。
高知沖のポテンシャルを実感した6年前の夏、このチャレンジを支えてくれた高知県安芸の遊漁船「神栄丸」さんにて、私は通算4度のヒットに恵まれ、20㌔のキハダマグロを3匹キャッチすることができた(残りの1匹はフックアウト)。そして、私の他にも同行してくれたショア青物ゲームのパイオニア、本林将彦氏が20㌔弱を1匹、釣友の横山氏が21㌔を1匹キャッチ。この年は20㌔クラスが計5匹キャッチされた。
[spacer]しかし、それ以降はキハダマグロが跳ねているタイミングに釣行できないことも多く、沖へ出てもキハダに出会えない日々が続いた。そんな中、昨年の夏に「神栄丸」さんに乗船してカツオを狙いで沖へ出たときのこと。突然目の前に鳥山が現れてナブラが発生した。キハダタックルは常に用意していたので、そのナブラへ向けてルアーをキャスト。すると、同行の横山氏に強烈なバイトが!! 残念ながらフックアップには至らなかったが、その正体は明らかにキハダであった。
すかさず2投めを放った横山氏に再びバイトがあり今度はフッキングに成功!! かなりのライトタックルだったため、慎重にファイトするように促した。やがてゆっくりと旋回しながら浮上してきたキハダに松田船長のギャフが入った。この日、キハダのヒットはこれだけに終わったが、帰港して計測すると30㌔の重量であった。5年ぶりのキャッチと記録更新に横山氏の顔もほころんだ。
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