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アコウ(キジハタ)攻略に有効な波動ローテーション術を大公開!!

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シャッド系、グラブ系、ホグ系など、さまざまなワームで攻略可能なアコウ(キジハタ)。各ワームを効果的に使い分けるにはシルエットやサイズの違いを意識し、ベイトが発する波動を模倣するのが得策です。ここではその方法や考え方について紹介しましょう!!

解説:井沢康浩

波動戦術を成立させるために…

ルアーの波動(振動)はリトリーブなどの人為的アクションを与えたときのみ発生すると思っている人も少なくないと思います。ただ、アコウ狙いの場合、ラインテンションをかけた状態でのカーブフォールや潮流に乗せて流すドリフト、ワームなどのソフトルアーを着底させたままその位置に留め、潮流を受けてテイルだけを動かす放っとけメソッドなどでも波動が発生しています。これらの波動はそのときの潮の状態に自然な形でマッチしているため、低活性なターゲットの警戒心を解いて違和感なくバイトに持ち込めると考えています。

また、ボディーサイズが大きなルアーは強波動のものが多く、ときには予期せぬ良型アコウのバイトを誘発することもあります。しかし、シルエットの大きさと波動の強さをともなうハイアピールは、レギュラーサイズのアコウに対して警戒心を与えてしまうことも少なくありません。そこで、シルエットが小さくて波動が強いタイプ、逆にシルエットが大きくて波動が弱いルアーも不可欠となり、これらをうまく使い分けることで波動戦術が成立します。

そういった意味でも一概にシルエットが大きなルアーは波動が強くてアピール力に優れていると決めつけるのは早計で、シルエットが小さく微波動を発するルアーがスレた魚に有効となる場面も少なくありません。現にメバルで使用する微波動ワームで40㌢を越えるアコウをキャッチしたこともあります。

アコウ(キジハタ)・ルアーローテーション2
アプローチの際に発するワームの波動の強弱が食いに影響することも少なくありません。その点を踏まえ、状況に応じたワームを使用すればヒットチャンスが大きく広がります。

波動のバリエーション

ロックフィッシュでありながら遊泳力に長けているアコウはボトムに潜む甲殻類だけでなく、小魚なども追い回して捕食しています。したがってルアー(ワーム)を選択する際はマッチ・ザ・ベイトを意識し、ルアーの形状とアクションを捕食しているベイトが発する波形に合わせることが前提となります。これは濁りが入っているときや夜間の捕食活動においては視覚よりも波形でベイトの存在を認識すると考えられるからです。そのうえて波動を考慮するという流れになります。

そのことを踏まえ、シルエットをベイトに模したワームが発する波動の種類は次の通りです。

●バイブレーション…細身のシャッド系ワームは尾ビレ部に抵抗を受けます。これによりテイルを左右に振り、ボディー全体が細かく震えて波動を発します。シャローのストラクチャー際に潜む低活性なアコウに対してはスイミングパターンが最も有効です。

●スクリュー波動…カーリーテイルのグラブ系ワームはイソメやゴカイなどの環虫類を模し、ワームの後方に渦を巻く波動を発します。これにより後方からチェイスしてきたアコウをバイトに持ち込むことができます。また、水深を問わずにスイミングパターンで使用できる他、テキサスリグとの組み合わせによるボトムバンプやリフト&フォールにも適応します。

アコウ(キジハタ)・ルアーローテーション3
ワームのタイプにより当然波動も異なるため、まずはそれぞれの特徴を頭に入れておきましょう。

●ウォブリング…ボディー全体を振るアクションでアピール力に優れています。また、このアクションを演出できるのはボディーサイズの大きなワームが多く、シルエットの大きさと波動の強さによって広範囲に強くアピールすることが可能。逆にいうとシャローでは違和感を与えやすく、警戒心をあおる可能性もあります。そのため、ディープでのスイミングで効果を発揮すると考えています。また、デイゲームにおいてアコウ攻略の要となるレンジを外しても、ハイアピールによってワームの存在を認識させるれるという大きなメリットがあります。

●甲殻波形…根魚が好む甲殻類をイミテートしたホグ系ワームでのアプローチは、起伏の激しい岩礁帯のボトムをていねいに狙うパターンで有効。ジグヘッドよりも根掛かりの少ないテキサスリグを基本に、ボトムバンプ、またはリフト&フォールでゲームを組み立てます。スイミングパターンと違ってワームのアクションが小さく波動も弱めだと思われがちですが、複雑なレッグと大きな2枚のパドルによる複合的な波動でアコウの食性を刺激します。

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