アコウ(キジハタ)攻略に有効な波動ローテーション術を大公開!! | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

アコウ(キジハタ)攻略に有効な波動ローテーション術を大公開!!

アコウ攻略に向けた波動指南

続いて私のアコウゲームの流れを紹介します。

瞬間的であるものの、アコウの活性が最も上がる朝夕のまづめどきはボトムから離れていることが多くなります。そこで、このタイミングでは迷わずスイム系ワームの中でも小魚などのベイト波形を意識したシャッド系をチョイス。スイミングレンジをかえながらスローリトリーブでナチョラルに誘います。

朝まづめ以降はそのままシャッド系を使用しますが、水深によってワームのサイズを変更して波動の大きさを調整します。デイゲームではボトムから宙層ならシャッド系、ボトム付近ならグラブ系といった具合に、レンジを分けてチェックすることがその日のパターンを掴む近道と考えています。

日光がわずかに残る夕まづめ以降は環虫類系のグラブワームをボトム付近に通します。そこから徐々にレンジを下げてリフト&フォール、ボトムバンプと底を意識した釣りに移行。ナイトゲームではホグ系を使い、断続的な微振動を起こすボトムバンプの甲殻類パターンでゲームを組み立てます。

なお、捕食しているのが小魚なのか甲殻類なのか、また威嚇でルアーにアタックしてくるのかを検証するうえでも波動は大きな役割を担っています。

アコウ(キジハタ)・ルアーローテーション4
時間帯、光量に応じた攻め手でアコウの反応を引き出しましょう。

ルアー独自の適正波動

リトリーブスピードで波動の強弱を調整する方法も間違いではありませんが、ワームに限らずそれぞれのルアーには適正なリトリーブ速度があります。その点を踏まえ、まずは足もとでスイムテストを行ない、ナチュラルな動きと波動を演出できるスピードを確認しましょう。

そして、ルアーアクションの動から静、リトリーブからの止め、ラインテンションをかけたままゆっくりロッドを立て、浮かず沈まずの短いサスペンド、また静止状態からの動き出しなども効果的となります。この動き出しの波動を感知することができれば、適正速度が把握できているということになるでしょう。

ルアーの波動を感知するにはロッドポジションも重要。具体的には少し立てて正面よりも左右いずれかに振って構え、水を掴むルアーの抵抗をティップで感知するのがベストだと思います。

ロッドはシャローからディープまでソフトルアーを扱える操作性はもちろん、繊細な波動やバイトを確実にとらえる感度を有したティップ、根から強引に引きはがすバットパワーを兼ね揃えたものが有利です。さらに、ルアーの動きを損なわないジグヘッドなどタックルも慎重にセレクトしましょう。

アコウ(キジハタ)・ルアーローテーション5
アコウ(キジハタ)・ルアーローテーション6

ワンポイントアドバイス

デイゲームの場合、スイミングとホグ系ワームを使ったボトム狙いの両方に共通するバイトパターンの1つとして、ジャレつくアタリがあげられます。ワームをついばみながらチェイスしてくるパターンもありますが、これとは別に朝夕のまづめ前の時間帯に前述のバイトパターンに悩まされることがあります。そして、この場合は良型であることが多いです。これはワームの波動に食性が刺激されているものの警戒心が解けていない状態だと考えていますが、実際のところは分かりません。

いずれにしても、このようなときはワームのカットチューンで対応します。ルアー全般にいえることですが、特にワームの場合はアクションを起こす部位が大きく(長く)、これはボディーサイズに比例します。そして、アコウが警戒心を持つ理由がボディーの大きさだとすれば、普通はワームのサイズダウンを考えます。しかし、それではアクションも小さくなるというデメリットが生じます。そこでアクションと波動はそのままに、シルエットのみ小さくするというカットチューンを用います。オリジナルサイズよりも大きなアクションで波動を演出し、警戒心よりも好奇心を刺激するという手段を取るわけです。最近のワームは強い波動が発生するマテリアルの開発が進んでいるため、カットチューンがより有効となっています。

アコウ(キジハタ)・ルアーローテーション7
ワームのカットチューンによりバイトに持ち込めることも多いのでぜひ試して下さい。

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