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【港湾のアコウ攻略法 PART3】好反応を示すアクションとは?

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アコウゲーム アクション1

近年、大阪湾で注目されるようになったアコウ。根魚と認識されていますが大きな個体になるほど底から離れる傾向があるようです。また、昼夜でフィーディングゾーンが大きく異なるので…

解説:三好仁数

アコウの習性と大阪湾のパターン

一般的に港湾部でのアコウゲームにおいて狙い目となるのは、潮通しがよくベイトの回遊も多い防波堤の先端付近などでしょう。ただ、私が着目しているのは地形よりもボトムの質です。経験上、ゴチャゴチャしたハードボトムではあまり釣れず、砂地がメインでところどころにシモリが点在するようなエリアにアコウは多いと感じています。

アコウは根魚と認識されており、確かに小さな個体はガシラのように底にベッタリとついていることが多いようです。しかし、大きな個体になるほど捨て石の上や岩の斜面につく傾向があるようです。富山の水族園でアコウを観察したときもすべてが頭を水面に向けているのではなく、底に向けている個体も多く見られました。

アコウのフィーディングゾーンは昼夜で大きくかわるようです。これまでに釣行したエリアではいずれも日中はボトムから宙層まで誘い上げるパターンがよく、夜間から明け方は宙層から上のレンジでのスイミングパターンでも結果を残せました。それらに共通する要素として、餌釣りの方が飛ばしサビキでイワシを釣っていたということがあげられます。そこから状況を推察するとイワシの群れにアコウがついていたのかもしれません。主なベイトはカニやエビなどの甲殻類ですが、夏から秋にかけてはイワシやアジなどの小魚がメインとなるのでその動向に気を配っておきましょう。

餌釣りの方から「大阪湾でアコウが釣れるのは潮がわるいとき」と聞いたことがあります。実際に他魚の反応が弱く、ベイトの姿も見えないというシチュエーションがあります。私も沿岸から一時的にアジなどの小魚が抜けてしまったときに、釣り上げたアコウが口から小さなカワハギを吐き出すという経験をしています。はっきりとした因果関係はわかりませんが、なかなか興味深い話です。

アコウに口を使わせるためのアプローチ

以前にデイゲームで好反応が得られたアプローチパターンを紹介しましょう。ルアーをキャストして着底させた後、エギングのシャクリのように大きなリフトを2回入れてアコウにアピールします。そこから素早く糸フケを回収してリトリーブに移り、宙層付近まで探ったら再度ボトムにルアーを落とします。これを1セットとして足もとまで繰り返しながら探ります。

アコウが群れているポイントに当たれば、たいていリトリーブ開始直後からバイトしてきます。足場の高い防波堤などを除けば、このように横方向へ探っていくパターンを軸にしています。

ロッドはライトからミディアムクラスのファーストテーパーで、ボトムのルアーをしっかりコントロールできる操作性の高さと、違和感なく食い込ませるティップとパワーのあるバットを持つモデルが理想的です。私は大型ロックフィッシュゲーム専用ロッドを使っていますが、エギングロッドやシーバスロッドを流用するのもいいでしょう。

アコウゲーム アクション2

アコウが好む底質や捕食パターンなどを踏まえて攻略パターンを考察すると…。

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