誰も知らない「裏時合」到来の傾向と対策【シーバスゲーム編】
シーズナルパターンを支配する要因の1つが、季節ごとにかわるベイトの存在だ。それを軸に立ち回ることが釣りのセオリーといえるが、ときには予想だにしないパターンが成立することも…
解説:丸山政寅
シーバスが日中のサーフに集結
気温や海水温が上昇する真夏はベイトの種類が極端に限られる。そのためシーバスゲームでは、基本的には河川に豊富にいるイナッコ(ボラの幼魚)の動向に頼った展開を強いられ、降雨によって河川から濁りが入るときや朝まづめのイナッコが移動するタイミングに合わせて釣行することになる。
数年前のお盆の時期もそのようなパターンを期待して友人と雨後のシーバスゲームを楽しもうと、朝まづめの涼しい時間帯に河川へ向かった。しかし、無反応のまま朝まづめの時間帯が終わってしまい、仕方なく状況確認と気分転換を兼ねて近くのサーフを見に行った。すでに日が高くなりだしていたが、サーフに立っているアングラーを見て驚いた。複数のシーバスを確保している人もいれば、今まさにファイト中という人も‼
私たちも急いで準備をしてサーフに立ち、キャストを開始した。すると、すぐにヒットしてくるほどの好況。「真夏のサーフで日中にこんなに釣れたっけ?」と思うほどの釣果が得られた。私たちにヒットしたのは60~70㌢クラスがメインだったが、周囲ではそれを上回るランカークラスもキャッチされており、たまたま群れが通りがかったといったものではなく、間違いなくシーバスがサーフに集結している状態だった。
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