ハイペースなルアーローテでショア青物を攻略!!
食わせきれないときは緩急を意識
海況が荒れ気味、もしくは荒れ後のタイミングはチャンスであり積極的に釣行する(もちろん、これは安全に釣りが楽しめるレベルでの話であり、危険をともなうようなウネリがあるときは絶対に釣り場に立たない)。
さらにベイトが豊富な状況であれば、釣行のスイッチはすぐさまオンとなる。ただ、これらはあくまでも私なりの目安であり、たとえばベタナギでは釣れないかというと決してそんなことはない。また、前述の条件が揃ったからといって好釣果が約束されているわけでもない。これが自然を相手にする釣りの難しいところであり、おもしろいところだ。
他にも魚の捕食スイッチが入りやすいのはやはり朝イチの時間帯だ。1日の中でも絶対にはずせないタイミングである。ルアーがうっすらと視認できるころからがチャンスだ。そこから30分間はとにかく集中してアプローチを続けたい。
アクション指南
高活性時はルアーを投げて巻くだけでヒットすることもあるが、当然そのようにイージーな状況ばかりではない。アクションの緩急をうまく取り入れて口を使わせる工夫が欠かせない。その点を踏まえたうえで各ルアーでの基本的なアプローチパターンを紹介しよう。
●トップウォータープラグ…ロッドでリズミカルにアクションをつけてリーリングするのが基本。ルアーの後方に魚がピタリとつき、ルアーを見切ってUターンしてしまったときはすぐに回収して同じコースにキャスト。同様にチェイスがあれば、水平姿勢で浮くルアーの場合はピタリとアクションを止めて2~3秒ほど待てばドカンと水面を割ることが多い。
また、足もとまでチェイスしてきたにもかかわらずバイトしない場合は、ルアーを止めてティップを小刻みに震わせて誘うのが有効だ。逃げ場を失ったベイトを演出するわけである。
●ミノー…トップに反応がなければミノーにチェンジ。基本的にはミディアムリトリーブのタダ巻きでOKだ。アタリがない場合はロッドワークによるアクションを徐々に加えていく。最初から派手なアクションを演出するとスレやすいので要注意。
●シンキングペンシル…スローリトリーブがメーン。やや荒れ気味のときに活躍することが多い。アクションは特につけず、流れに逆らうように泳がせて水中でサスペンドさせるイメージで操作すればいいだろう。チェイスがあってもバイトしない場合は、竿先を軽く動かしてアクションをつければバイトに持ち込みやすい。
とにかく、いろいろなルアーを投入してアクションの緩急を織り交ぜ、効果的なパターンを捜し当てたい。
ファイトのコツ
大型をスムースに取り込むにはターゲットを刺激しないようにやり取りする必要がある。特にヒラマサやカンパチなどの根に走るターゲットが相手のときは落ち着いて対処したい。
魚が走れば無理に止めず、根ズレを回避するようロッドを立ててラインを出す。それでも根ズレするようならリールのベールを返してフリーでラインを放出する。走りが止まれば、ポンピングしながらリーリングでゆっくりと寄せればOKだが、このときもむやみにロッドをおあらないように注意したい。
《参考タックル》ロッド=バレーヒル・カミワザ ショアマサ118/リール=PENN・スラマー560/ライン=PE2.5号/リーダー=東レ・銀鱗16号/ルアー=タックルハウス・K-TEN・リップルポッパー、スライディングポッパー、GL工房・ツルペン、オーナー・カルティバ撃投ジグ80㌘など
※上記のリンク先にある「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。
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