アジング・フックアップを追求して確実な釣果アップを実現しよう!!《前編》
「アタリがあるけどなかなか掛からない…」「掛かってもすぐにバレてしまう…」など、思い通りにフッキングが決まらない点がアジングの難しさであり、魅力でもあります。そこでまずは《前編》としてミスバイトやバラシのメカニズムを理解し、しっかりとフッキングを決めてキャッチ率を高めるためのタックルセッティングについて考察しましょう!!
解説:上杉貴人
アジングでミスバイトやバラシが多い理由を知ろう
全国各地に生息し、手軽に狙えるターゲットであるアジ。最近ではアジングの魅力にどっぷりハマッてしまったアングラーも多く、現在、最も注目度が高い釣りの1つとなっています。
アジの活性が高いときはビギナーでもイージーに釣れるものの、魚が動き出すとピタッとアタリが止まってしまうのがこの釣りの特徴です。アジは動きが早いため、それにしっかりとついていくことが釣果を伸ばす秘訣となります。また、アタリがあってもなかなかフッキングが決まらない点もアングラーをアツくさせる要因となっています。
アジは餌を吸い込むように捕食するため、口は捕食時に前方へ伸びるような構造となっています。そのうえ口回りが柔らかいので、ラインテンションがかかりやすいリトリーブの釣りではルアーを吸い込みきれなかったり、口切れしやすい場所にフッキングしやすくなります。これがミスバイトやバラシの大きな原因となっています。
アジの口回りは透けて見えるほどの薄さで、ここに掛けてしまうと貫通した穴が広がってフックが外れたり、口切れでバラしやすくなります。特に口の横にある最も薄い膜の部分に掛かると、よりバラシの確率は高まります。また、大型のアジほど吸い込む力が強いのでフッキングは決まりやすいのですが、そのぶんパワーや重量が増すため、柔らかい部分に掛けるとファイト中や抜き上げ時にバラしてしまうケースが多くなります。
小型であればパワーやウェートもそれほどないので、柔らかい部分に掛かってもそれなりに取り込めることも多いもの。とはいえ、吸い込み力が弱いのでリトリーブの釣りではノド元までフックを送り込みにくくなります。また、重量が軽いのでフックがうまく貫通せず、フックポイントに乗っただけの状態でやり取りするという力の伝達ロスが生じる形となりやすいのも難点です。
そのリスクを軽減するためにも、やはり上アゴやノド奥などの硬い部分にハリを掛ける必要があります。そのためには、アングラーが意識的に食わせのタイミングを作り、アジの吸い込みをできるだけ妨げないようにラインテンションを調整するのがベストです。
これを実践できるのが《後編》で詳しく紹介するサクションフォールです。PEラインの特性を利用したこのメソッドならノド元の硬い部分までフックを送り込むことができます。
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