シーバスゲーム・シャローエリアにおける激アツのタイミングとは？

潮位に注目してヒット率アップを実現!!

岸から眺めると海は果てしなく広がっているように見えます。その大海原に向かってルアーをフルキャストしても、アプローチできる範囲はたかが知れています。そう考えるとルアーで魚を釣ることは難しく感じますが、相手からこちらに寄ってくる（接岸する）タイミングを見極めることができれば確率の高いゲームを展開できます。

情報に左右されずにスズキ（シーバス）の回遊を見極めるには、大きな群れではなく、局地的に少数で餌を求めて回遊する個体に注目するのが得策です。そのためには、餌を捕食するタイミングと場所を絞り込むことが重要となります。それには季節、地形、波、ベイト、潮色、底質、流れなど、さまざまな条件を複合的に考える必要がありますが、このパズルの組み立てこそがスズキ釣りの醍醐味だと考えています。

複雑なぶん組み合わせは何通りも存在するため、自分なりの楽しみ方を追求する余地も多く残されています。混雑するメジャーポイントを避け、普段は見落としがちな実績のない場所、誰も知らない隠れたスポットでのんびり楽しむこともできるわけです。

そういった場所の一例として、流れの緩い岸寄りのシャロー（浅場）があげられます。そこは小魚やさまざまな種類の稚魚、甲殻類などの住み家として生命感に満ちています。スズキにとっては絶好の餌場となります。とはいえ、餌があるからといって、スズキはいつも捕食活動をしているわけではありません。

ここでキモになるのが潮位差だと考えています。浅場は干満の影響を受けやすいからです。たとえば、満潮時の浅場に小魚がいたとしましょう。干潮時に干上がる地形の場合、そこに定位できなくなった小魚たちはどこか別の場所に移動せざるを得なくなります。こういった小魚が動くタイミングは餌を待ち伏せて捕食するスズキにとって絶好のチャンスとなるわけです。また、流れや波があれば、捕食するうえでさらに都合がよい状況になると考えられます。

スズキは驚くほどの浅場で捕食をしていることもあり、80㌢を越えるサイズでもヒザ下程度の水深まで入ってきます。また、浅場に差してくる個体は餌を追い求めているせいか、ルアーに好反応を示すことが多い点も見逃せません。

ベイトが確実に動く潮位差に注目‼

濁り、流れ、潮位、天候、時間帯など、ベイトが動き出す要因は実にさまざまです。その中でもシャローエリアにおいて確実に影響を及ぼすのが前述した潮位です。干潮となる時間帯は事前にある程度把握できるため、ピンポイントで回遊のタイミングを読みやすいといえます。ぜひこの点に注目して下さい。

ルアーの活用法

シャローでのスズキ釣りはサーフェースを意識したプラッギングがおすすめです。私はトップ系プラグを少し沈めて使い、水面直下のレンジをメインに狙って釣りを組み立てています。

確実に食わせるには水面直下をトレースでき、なおかつスローに操れるルアーがベストと考えています。リトリーブ時はヘッドがほとんど動かず、テイル部分がヒラヒラと動くようなベイトライクなアクションを演出できるタイプが特に有効だと感じています。

私のお気に入りは、タックルハウス・TKLM。軽くトゥイッチを入れると、ヘッドを下げることなく水平に近い姿勢でスライド。引き抵抗は小さめで、ラインテンションを少し緩めた状態でリトリーブすると深いバイトを得やすくなります。また、タダ巻きで流れの変化をとらえ、自然にスライドしてバイトを誘発できます。

使用ルアー

スズキ狙いのシャローゲームで私が好んで使用しているルアーはタックルハウス・TKLM９/11、TKLM12/18、Go-Phish・TKLM90GP、TKLM120GP、24Ｇなど。中でも切り札的なルアーとして信頼を寄せているのがTKLM９/11。さまざまなルアーを試したあとでも、これを通してヒットしたという経験が何度もあります。９㌢サイズながら飛距離は十分。フックサイズは♯４で、これなら大型がヒットしても安心してファイトできます。