夏スズキ VS ジャークベイト&シンキングペンシル
オートマチック+マニュアル操作で死角なしのジャークベイト。弱った小魚をイミテートするヒラ打ちアクションでシーバスの本能を刺激するから…
解説:赤木光広
あらゆる状況に対応する基本性能
私が絶大な信頼を寄せているルアーの1つがジャークベイトだ(私はデュオ・レアリスジャークベイト120SPを愛用)。サスペンドタイプのこのルアーは、他のタイプにはマネのできない動きでターゲットを誘う。本来、ブラックバス用に開発されたモデルであるが、このルアーを初めて見たときに「絶対に海でも使える‼」と感じた。実際に派手なアクションから繊細な動きまで幅広くこなすので重宝しており、釣れない状況下でこのジャークベイトに助けられた経験が何度もある。そのため、ルアーケースに必ず2個は入れており、万が一のために予備まで用意している。
少々足場の高い磯からでもしっかりとトレースでき、足もとでアクションさせることが可能なので追尾してきた魚をバイトに持ち込みやすい。急潮流のポイントでも流れに負けず、きっちりと潮を噛んで泳ぐので安心して使用できる。また、やや速めにトレースすればダートしてオートマチックに食わせのアクションが演出できる。
さらに、平たいボディーはさまざまなメリットをもたらす。まずはヒラ打ちアクション。あたかも小魚が泳ぎを乱したかのようにヒラを打ち、フィッシュイーターに隙を見せて捕食本能を刺激。このアクションでのヒット率が最も高い。そして横風にめっぽう強く、シモリ際のピン狙いでも威力を発揮する。横風にラインを取られた際に通常のミノーではピンを外すような状況でもジャークベイトで攻略できたことが多々あった。
[spacer]泳ぎを乱すベイトをイミテート
たとえば磯場での釣りで狙いのサラシに厚みがあったとしよう。この場合、通常のミノーでは潜行レンジが浅く、濃いサラシに同化してアピールしにくかったり、魚が出てもミスバイトが多かったりする。このようなケースでもジャークベイトならレンジを下げ、サラシと水の境目でアピールすることが可能である。結果、ターゲットがルアーをとらえやすくなり、フッキングも決まりやすい。
このようにサラシの複雑な流れにも強く、なおかつレンジコントロールも可能なジャークベイトを使用すれば攻略の幅が広がることは間違いないだろう。
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