【磯のヒラスズキゲーム】ステップアップを実現するには?
ライン操作やロッドの構え方を意識して高感度を追求
私が磯のヒラスズキゲームを始めたころは現在のようにPEラインはなく、ナイロンが主流であった。したがってルアーアクションや潮流変化を感知しようと思えば今以上に慣れが必要だった。
また、当時は13~15㌳のルアーロッドや4.8㍍の磯竿を駆使していた。その中で感度を求めてさまざまな工夫を凝らしたわけだが、そんな古きよきタックルで得たノウハウが今に生きている。それは以下の通りだ。
①ロングロッドを駆使してティップを海面スレスレに近づけ、ラインのアソビをなくす…感度を上げるにはルアーをしっかりと泳がしてラインが受ける風の影響を避け、ティップからルアーまでのラインが極力たるまないように心がけることが重要となる。
②手、腕の力加減と関節の使い方の工夫…感度がわるいスローテーパーのロングロッドと、伸びのあるナイロンラインの組み合わせで高感度を求めるには、これが重要となる。重いロッドはついつい力強く握り込んでしまい、肩から全身に力が入ってしまうが、これでは感度が下がるばかり。ロッドは軽く握り、ロッドエンドあたりを脇などにあてがってその付近に力点を持っていくのが得策だ。
次に関節が稼動しやすい方向に構えるとティップがブレやすくなって固定しにくくなり感度が下がるが、関節が稼動しにくい方向に構えることで全身の感度が上がる。この点についてはライトタックルによるトゥイッチングをイメージすればわかりやすいだろう。
以上、たったこれだけのことだが、当時は高感度を求めるのに必死だった。そして今ではPEと軽量高感度ロッドにアソビのないリールなど、タックルの進化が著しい。とはいえ、タックル操作は昔と何らかわらないと感じている。
極論をいうと、進化した今のタックルなら誰もが高感度を得られると思うが、その体で得た感度を情報として生かすことが大きなステップアップに繋がる。これはリバーシーバスゲームにおいて流れを重要視するのとまったく同じ考え方だが、磯のヒラスズキは波風がある中で感度を高めるという点が難しいところだ。
スポンサーリンク
※文章・写真・記事などのコンテンツの無断での転用は一切禁止です(詳細はサイトポリシーをご確認下さい)。