【ボーダレス×烏賊人 vol.3】黒潮の大蛇行&荒天に苦戦しながらも春の南紀をエンジョイ!! | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

【ボーダレス×烏賊人 vol.3】黒潮の大蛇行&荒天に苦戦しながらも春の南紀をエンジョイ!!

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数少ないチャンスが訪れたものの…

以前にワンシーズン限定で樫野エリアを封印し、自分たちの釣果にどれくらいの影響があるかを試したことがある。結果、かなりの釣果ダウンでこのエリアのアオリイカのストック量やポテンシャルをマジマジと知らされた。そんなポイントである樫野エリアにブィ~ンと到着。駐車場に車を停め、山道を下る。まずは灯台下の樫野崎先端付近のポイントに入ったが、回り込んだウネリが危険と判断。さらに西側に横移動して湾奥方向のポイントへ。こちらはウネリの影響は見られないが、西からの強風がときおり巻いて吹き当たる。

正直、釣りができないほどではないので、風かみに向けてキャスト&ジャークでエギングを開始。数キャストするも当て潮のようで、思うような釣りができない。仕方がないのでさらに湾奥方向へ移動。小さなワンド状の地形でワンド奥に潮が流れるような状況である。先ほどの潮加減から潮流とはケンカせず、キャスト後はワンドに流れる潮に乗せるようドリフト。ジャーク後のフォールごとにアタリのようにラインが引っ張られるのでなかなかアタリがわかりにくい感じだ。

そこで、ジャーク後のフォールのたびに少しロッドティップに抵抗をかけて生命感の有無を判断をすることに。数キャストめのフォールで違和感を覚えたが、決め手に欠けるので少しステイ。するとラインが「ギュンッ!!」と走ったので慌ててロッドをあおる。確かな生命感とともに悲しく戻るロッドティップ…。ワカサギ釣りなんかと同じでフックから離れるときの方がアタリが大きくでるものである。やはり「違和感=アタリ、違和感=即合わせ」が正解のようだ。お恥ずかしい話、この後にも同じようなミスをもう一度…。ここで気分転換と他のエリアの海況確認のためポイントを移動することにした。

狙いが的中するも詰めが甘くて…

車に乗り西側エリアへやってくると西からの強風とそれに伴う風波で釣りが成立しない状況であった。続いて東側エリアへ。こちらは西風が避けられるもののウネリとそれに伴う砂濁り。まあ、予想通りの展開である意味釣れない(釣りができない)確認を行なって再び樫野エリアに入り直すことに。次は先ほどバラしたポイントの対岸に入る。アプローチのイメージは釣り座を吟味してアタリがあったポイントにまっすぐと餌木を送り込む感じである。

ポイントを確認するとイメージ通りに潮が流れているようで、潮目がキャストポイントにリンクしている。先ほどのポイントよりも西に位置するのでロングキャストも決まり、ボトムを取って大きく3回ジャーク&カーブフォール。なかなか着底が感じられず、ラインは張ったままだ。「おかしい!? 何かヘンだ」と感じて大きく合わせると「グンッ!!」という手応え。強風の中でも重量感は感じられる。そうやって何とかアオリイカをゲットした。

エギング 春イカ5
エギング 春イカ6

消去法でのポイント選択となったが、その中でもピンポイントを絞って立ち位置などを吟味することで釣果を上げることができた。

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そうこうしているうちに日も傾き、さらにうれしいことに風も収まりつつある。「さあ、チャンスタイム!! 今からゲームは動くぜ~」と意気込んでまずは帰路のためにヘッドライトの確認…、ん? 何か軽いぞ…。恐る恐る後ろのフタを開ける…ハイ、電池が入ってございません。そんなわけで後ろ髪を引かれつつ安全第一で釣りは終了。まっ、今回のメインは釣りじゃないからね。

温泉施設である『サンゴの湯』に浸かり、晩御飯の買い出しを済ませてマイ・テントへ。小さなスキレットに食材を乗せて缶ビールをプハッ~!! アウトドアの好シーズンなのでキャンプ場も賑やかだ。前回の仲間とのキャンプも楽しいが、ソロキャンプもなかなかである。シュリューゲルアオガエルの鳴き声、満天の星空、炎の揺らめき、それらを肴にビールをいただきこの日は終了となった。

エギング 春イカ7

春のキャンプは最高。大いに癒された。

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