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【ボーダレス×烏賊人 vol.3】黒潮の大蛇行&荒天に苦戦しながらも春の南紀をエンジョイ!!

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エギング 春イカ1

強風と波ウネリでエントリーできるポイントが限られ、苦戦を余儀なくされた今回の南紀釣行。さまざまな条件を考慮して本命と決めたポイントでの結果は…!?

Text & Photo 武宮隆史

現場の状況を確認してポイントを決定

4月上旬、水温も徐々にではあるが上昇。春イカシーズンの個人的な指標であるヤマザクラもとっくに満開でやや散り気味。そんな状況の中、アオリイカを求めて和歌山県の串本エリアへ向かった。天気は崩れはないようだが、強い風とそれに伴う波ウネリが心配な状況である。確認のために今回は大阪~奈良~池原ダム越えの新宮ルートで太平洋を目指す。

エギング 春イカ2

ヤマザクラが咲いて春イカシーズンが開幕!!

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朝イチから順調に車を走らせ無事に新宮に到着。そこから本州最南端である潮岬方面に向けて海岸線を走る。海に目をやると南からの大きなウネリが…。そして、それにより海底の砂が巻き上げられて白く濁るような状態が広範囲に続いている。さらに海況を見つつ南下。串本町付近に差しかかると西からのとんでもない強風。ここでいったん情報を整理すると…。

南からのウネリで外洋に面した南向きのポイントは安全性の問題でアウト。砂の巻き上げによる白濁で砂地やビーチ、河口ポイントもアウト。さらに西からの強風で西に面したポイントは釣り自体が成立しない。南からのウネリを考えると、北に面したポイントか内湾、もしくは一文字堤防や島などのウネリを回避できる場所が候補に上がる。次に砂の巻き上げによる白濁の影響を考えると、砂地やその影響が少ない磯場、もしくは底質が硬いポイント。できれば河川が付近に少ないポイントの方が無難だろう。そして、最後に西からの強風対策。東に面したポイント、もしくは西側に山などの風を避ける壁のようなものがあるポイント。方向が安定した風なら追い風として背に風を受けるポイントでも竿出し可能だ。

さあ、働けアタシの脳みそっ!! ピポ・パポ・ピポ・パポ・ピポ・パポ・ピ~ッ!! 「カ・シ・ノ」こんなん出ましたけど~(激古)。まあ、冗談はさて置き北向きで大きな湾状、磯場が多く河川がない。そして、リアス式とまではいかないが起伏に富んだ磯形状で風を背に受けたり、エスケープできたりする可能性が高い。また、海水温分布図をみると樫野崎方面に暖流の先端が少し伸びてきているように見受けられる。とはいうものの、今年はかなりの黒潮大蛇行。「黒潮の影響を大きく受ける西、南面の外洋向きエリアよりも比較的海水温が安定する東面の内湾に位置する樫野エリアが有望なんじゃないか!? たぶん…」てなもんだ。

まあ、自分の中で狙うエリアはひとまず確定。とりあえずベースキャンプを構えようと潮岬キャンプ場へ向かう。この時期のお楽しみの1つはテントを張ってのキャンプ泊。暑い時期ではないので寝苦しくないし虫もまだ少ない。時間に縛られることもなく夜も静かだ。見上げれば満天の星空だって簡単に拝むことができる。そういえば、2週間前もここでテントを張ったな。お揃いの青いテントが3つ。三角形のヒラヒラの布のついた飾り紐であるフラッグガーランドを風になびかせ、1人1枚のステーキ肉を焼きながらハイネケン樽サーバーでビールをプハッ。おまけに「ステーキのお酒はワインじゃなくって、アータ」てな偽セレブな感じでワイン3本。土、日の2日間で釣りはたったの2時間だった…。まあ、実釣はほとんどなかったが、気の合う釣り仲間と釣りの話やバカ話。これもやっぱり釣りかな? いや、釣りということにして下さい…。そんなこんなでテントの設営が完了。いざ樫野エリアへと向かった。

エギング 春イカ3
エギング 春イカ4

仲間と訪れたときは実釣時間が短かったものの、春の穏やかな陽気の中で有意義な時間を過ごした。

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