【マニアな仲間たち vol.2】新たなターゲットの可能性を探るべく小笠原・母島へ
実際に体験したことでヘンな自信が…
3日めから3日間はメカジキ漁に出る。「縦はえ縄」と呼ばれる漁法でオモリの上にハリを4本ほどつけ、全長560㍍の縄を沈める。縄にはウキ用のブイと旗を目印につけ、これを20機ほど投入する。小笠原のメカジキで特徴的なのは「輪っか」と呼ばれるワイヤーを7~8周ほと束ねた直径80㌢前後の円形の仕掛け。これに水中ライトをつけ、メカジキが輪っかに頭から突っ込んでヒレなどが絡まって獲れるという、ハリを使わない漁法なのだ。メカジキはハリに掛かるよりも輪っかで獲れる確率が高いと聞くと、つくづく不思議な魚だと思わずにはいられない。
縄の投入が終わると、3時間ほど流して回収に入る。この3時間の間にジグを沈めてメカジキを狙ってみようというのが今回の最大の目的だ。水深1000㍍以上で縄のハリは上から550㍍前後にある。ジグを600~650㍍ほど沈め、100㍍ほどジャークして再度沈める。これを3時間、ジッと繰り返す。エンジンを止めてドテラで流す、ほぼ修行のようなジギングだ。
漁では3日間で30㌔ほどのメカジキが2匹獲れた。1匹は例の輪っかに掛かっていた。この仕掛けで魚が獲れるのかと半信半疑ではあったが、輪っかのワイヤーに絡まり、上がってきたメカジキを見てしまうと、これまでのジグにハリをつける方法が本当に正しいのかと考えてしまう。
[spacer] [spacer] [youtube url=”https://youtu.be/0iiNVH70Lj4″ width=”820″ height=”780″] [spacer]漁の合間にジャークを繰り返した3日間、ハリに掛かってきたのはムラサキイカの触腕が1本だけだった。漁で釣れた30㌔前後のメカジキが相手なら、メインラインはPE3~4号で十分だと感じた。ただ、縄では200㌔ほどのハチワレ(オナガザメの一種)も上がった。あまりの大きさにハリスを切って逃がした。あのクラスのサメが掛かることを想定すると、相当のメインラインを用意する必要がある。
こうなると、道具を一から見直さなければならない。現場にきて体験し、たくさんのことを考えることができた。漁を見ることができて本当によかった。相手にならないターゲットでもなさそうだし、まだまだ先かも知れないが、釣れそうなヘンな自信が生まれた。
《スマガツオ狙いのタックル》
ロッド=ディープライナー・ロジカル60#6
リール=スタジオオーシャンマーク・ブルーヘブンL-50パワーギア
ライン=YGKよつあみ・ガリス ウルトラジグマンWX8 PE2.5号
ジグ=ディープライナー・スロースキップCX250㌘
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