【マニアな仲間たち vol.2】新たなターゲットの可能性を探るべく小笠原・母島へ
健康な海、豊かな自然を満喫
2月26日の11時に東京・竹芝を出航した「おがさわら丸」は24時間かけて小笠原・父島二見港に入港。そこからさらに母島・沖港へは「ははじま丸」に2時間揺られて入港となる。小笠原・母島へは船便しかなく、1航海が6日のスケジュールで回っている。1航海で2日間の釣りができる。今回は天候を考え、12日間で最大8日の釣り時間が取れる2航海の旅とした。
[spacer]春休みの学生で賑わう父島とは打ってかわり、母島ではとても静かな時間が流れる。船長夫婦の出迎えを受けながらも、メカジキ漁のことが気になる。天候と諸々の都合の合う日が3日間ほどあるので、その日は漁に出ようとなった。
釣り初日は船長のご友人と3人で浅場の五目釣りに出る。ジグが着底する前から魚の反応が竿に伝わってくる。リールのハンドルを巻いて軽くジャークすると、5㌔ほどのカンパチが相手をしてくれる。久しぶりのカンパチの引きを楽しみながら、時間をかけてここに訪れる価値があることを実感する。
[spacer]最近はどこへ出かけても、厳しい釣りを強いられることが多い。魚が少なくなったと聞くことも多いが、母島の海はいつも通りにやさしい海のようだ。ザトウクジラの親子が船の先を泳いでいたり、アホウドリが風を受けて飛ぶ姿を目の当たりにして幸せな気分に浸る。ひとしきりカンパチが相手をしてくれたが、潮のかわり目に釣れたカンパチを襲うサメが現れた。頭だけや半分に食われたカンパチが上がってくる。サメが元気なのは海が健康な証拠だろう。
2日めは朝から雨、風も強く、船を出すのは中止となった。8年ほど母島にきているが、中止になったのはこの日が初めてだった。せっかくなので雨があがったタイミングでカメラを持って散歩に出る。岬の展望台からザトウクジラや母島の固有種であるハハジマメグロが見られたりして豊かな自然を満喫した。
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