スローを極めて攻め手を拡大【完全無欠の食わせ術】《PART6》VSシーバス
攻略のシナリオ
実釣ではアップクロスだけでアプローチする方は少ないと思う。そこで、わかりやすくアップとダウンクロスの組み合わせによる攻略パターンを紹介したい。
まず、理解してほしいのはスローな釣りであっても流れが速いエリアでのアップクロスは、スローとはいえないレベルのリーリング速度になるということ。アップとダウンの双方でリーリングスピードとルアーアクションは必ずしも比例しないということだ。
ルアーは140㍉のミノーで流速感度の高いものをサーチベイトとして使用する。後述する攻略法を試しながらベイトサイズに合わせたり、反応がなければサイズダウンや波動の弱いリップレスベイトを用いる。最初に流速をつかむ感度が高いミノーから使用するのは理由がある、流速変化のある場所を発見できれば、ルアーをチェンジしても目安となる狙い目がすでにできているため、後の攻略がラクになるからだ。
アプローチパターン
①まずはアップクロスにキャストしてルアーを着水させる(このとき、いくらサミンングしてもラインスラックは出る)。ルアーよりもラインが先行してルアーを引っ張っていく形となる。
②流速に合わせたリーリングでラインスラックが出過ぎないようにする(スラックを出し過ぎるとアタリがあっても合わせきれなかったり、バイト自体を感知しにくくなる)。ルアーはラインに引っ張られてアクションしている状態。
③少しのラインスラックを利用して、ダウンクロスにルアーが入ってターンする位置を調整する。
④ルアーはやがてアップからダウンクロスに入るが、そこで一気にリーリング速度を落とす。
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