【オフショアゲームのジョイント理論《PART4》】タイラバ×マダイ
ジョイント・マスター術
①(ラバージグが着底する直前から着底後の動き出し)の場合、まずはセオリー通りにラインの色などを目安に水深を把握し、ラバージグの着底に備えてリールのハンドルに指をかける。このとき、ラバージグが着底する直前から魚に見られているというイメージを持っておく。
着底後は前述のようにできるだけベイトとしての生命感をだすために、ハンドル2~3回転ほど高速で巻き上げる。ここでは食性ではなく、魚の本能を刺激するような飛び跳ねる動きをイメージすればいいだろう。以降は違和感を与えないよう徐々にリーリング速度を落として魚の反応をうかがう。
大抵の場合、魚がついていればハンドル3回転前後からせいぜい10回転以内で反応がある。ただし、魚が浮いていたり、表層まで追尾してくる状況においては20~30回転ほど巻き上げる場合もある。
ここで狙い目になるのは潮のヨドミだ。リトリーブをしているとリールの巻き抵抗が重くなったり軽くなったりと、いろいろと混在することがある。これはラバージグが潮のヨドミを通過している証拠であり、魚はそんな場所に身を潜めて流れてくる餌を捕食している。そのため、そういった抵抗感が伝わればアタリに備えて集中力を高めるようにしたい。
それと、着底後すぐの強烈なアタリをロッドで弾いてしまわないよう、ロッドを立てずにできるだけラインに沿って構えることも重要だ。そして、リールでアタリを受け、ドラグを滑らせてハリを乗せるようにする。また、そのようにロッドを構えることで感度がよくなり、潮の変化もよりダイレクトに手もとに伝わる。
続いて②(再び落とすまで)の反射食いを狙うパターンでは、ラバージグを巻き上げてクラッチを切るタイミングでロッド操作によりテンションを抜き、意図的にラインスラックを出す。これで上げから下げに移行する瞬間を極小化させる。
一連の動作としては上げからフォールに移行するタイミングでリーリングを止め、水面に向いているロッドティップを時計の10~12時の位置まで持ち上げる。そして、一気にロッドを振りおろすと同時にクラッチを切るといった具合だ。コツはハンドル停止とロッド操作の継ぎ目をなくすこと。慣れればいろいろと応用がきくようになるが、この急降下する動きは巻き上げに反応しない大型の口を使わせるのに有効だ。
逆に横の釣りでは巻き上げてもすぐにクラッチを切らず、カーブを描くように落とす。これにより長く魚にラバージグを見せて追わせることができるので魚との接触機会が増すと考えている。角度のある縦の釣りに対し、角度のない横の釣りでは斜め上に移動するラバージグを追尾してくる魚に対して垂直に落とさず、カーブフォールで斜め下に落として食わせる。またこの際もロッドは立てず、ラインに沿って構えてアタリに備える。
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