【ショア青物ゲーム】ライバルの多い釣り場で1人勝ちを実現するには?
近年のショア青物ゲームの人気からブリ~メジロなどが接岸するとフィールドの混雑は必至です。そのような状況下で釣果を上げるには、どのような考え方とアプローチが必要となるのでしょうか? 1人勝ちも可能な最善の一手に迫ってみましょう!!
解説:西口元晴
シチュエーション考察
ショア青物ゲームでターゲットをなかなかヒットに持ち込めないとき、私が切り札的に使用するのはポッパーとシンキングペンシルです。その中でも今回はポッパーのパターンについて紹介しましょう。
まず、青物の釣果が上がり出すとポイントには多くのアングラーが詰めかけ、釣りの前に釣り座を確保するのが困難な状況になります。私のホームである阪神~明石間の堤防や沖堤防、越前~能登の磯も例外ではありません。そして、多くのアングラーが同じポイントで竿を振ると、当然青物にもかなりのプレッシャーがかかります。ハマチやフクラギなどの小型青物はそれでも釣れますが、良型になるとなかなか口を使ってくれません。特にジグや鉄板系ルアーを使用する人が多いときほど、その傾向が顕著であり、過去には次のような経験がありました。
そのときは沖堤防に釣行したのですが、周囲には数名のアングラーのみ。ミノーやジグ、鉄板系ルアーで良型青物が好調に釣れていました。記憶では7人ほどいて全員が良型青物をキャッチ。そのうち半数ほどが複数の釣果を得ていました。そして、その日の情報は瞬く間に広まり、翌週には沖堤防にズラリとアングラー並ぶ状況となって一気にプレッシャーがかかり出しました。
そんな中で私も再び竿を出したのですが、夜明け前からキャストを続けたもののまったく反応なし。10㍍間隔で100名以上のアングラーが並んでおり、ジグや鉄板系ルアーを投げているのに誰1人釣れていませんでした。しかし、沖ではときどきボイルが確認でき、青物は間違いなく回遊している状況でした。
状況分析と戦略
このようなときは鉛系ルアーの集中投下で青物がルアーの射程外へと逃げていることが予想されます。よく聞く「ルアーが届くか届かないかの場所でボイルが起こる」という現象です。そして、このときは沖堤防ということもあり、大半のアングラーが青物用のライトタックルやシーバスタックルを使っており、キャストしているルアーも40㌘以下のものが大半でした。
そこで、私は他のアングラーのジグや鉄板系ルアーが届かない場所に大型ポッパーをキャストし、青物を引きずり出そうと考えました。さらに、日が昇って周囲のアングラーが諦めて帰ったり休憩するなど、海中に入っているルアーの数が減ったタイミングでそれを実行に移そうと考えました(もしくはアングラーが少ない場所へ移動して、釣り場を休めたタイミングで大型ポッパーを投入する)。
その2点を意識してアプローチすると、答えはすぐに出ました。結果的に100名以上のアングラーがいて、キャッチされた青物は全体で3匹。そのうち2匹がポッパーによる私の釣果でした。
スプラッシュでアピールできるポッパーはフィッシュイーターの本能を刺激するように感じています。だから、プレッシャーがかかってセレクティブな状況でも魚が口を使うことが多いように思います。
スポンサーリンク
※文章・写真・記事などのコンテンツの無断での転用は一切禁止です(詳細はサイトポリシーをご確認下さい)。