【メバリング】釣りの展開に大きな影響を与える要因は? | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 3

【メバリング】釣りの展開に大きな影響を与える要因は?

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遠浅のゴロタ浜で注目すべきは流れの変化

続いて遠浅のゴロタ浜について解説を進めていきたい。

遠浅のゴロタ浜(自然海岸のシャロー)

早いエリアでは2月後半に釣果が上がり始め、多くの場所では4月あたりから梅雨明けにかけてシャローゲームの最盛期を迎える。魚がつきだせば数、サイズとも期待できる。

そんなシャローの水面直下をじっくりと狙うのがフロートゲームだ。アプローチ自体は誰でも再現できるぶん、ポイントを見る目がひと際重要となる。そして、このシチュエーションで注目すべきは、やはり流れである。その場所の地形や沈み根などのストラクチャーがどのように作用し、メバルが好む流れを作り出しているのか? それを予測して1つずつ探っていく。

まずは俯瞰して地形を見てみよう。ワンド、岬、海岸線の凹凸、ゴロタ浜なら石の大きいところ、砂利浜の境目、岩盤状になっているところやそれが張り出してスリットや岬状になっているところ。沖は砂地だったり、沈み根が見えたり、頭だけ出た小磯が点在していたり…。改めて釣り場を思い返すと、さまざまな要素から成り立っている。そのような地形変化はいずれもメバルのつき場を想像するヒントになる。ポイントの自由度の高い自然海岸ではどこに立ち位置を取るかということからゲームが始まっている。

夜間、釣り場に立って最初にすることは暗闇に目を慣らすこと。ポイントまでの道中でヘッドライトを点灯させているので目が暗闇に慣れるまで周囲が見えないが、数秒ほど目を閉じればかなり見えるようになって潮流変化にも気づける。

岬に立ち位置を取ったなら沖の潮目を捜してもいいし、両サイドのワンドから出ていく潮や入ってくる潮、岬に当たって生じた反転流や還流を視覚と予測で探っていく。川の本流のようにストレートに流れるところからその周辺の少し緩くなったり、ヨレたりしているところで夜間のメバルは浮きやすいため、そこを重点的にチェックする。

ワンドの奥深くに立ち位置を取ったならまずは沖の潮目を捜す。最盛期にはストラクチャーなどのない開けた場所でも潮の流れさえあればメバルが群れでついている可能性が高い。海面を観察し、周囲と違って少しザワついているところがあれば、そこは潮が当たって餌の集まる場所かもしれない。波が盛り上がっているところは底にメバルがつくシモリがあるかもしれない。

流れが緩ければ遠投でさらに沖を狙う。ワンドは反転流が入ったり、沖の潮に引っ張られたりと、さまざまな要因によって潮が動く。ちょっとした飛距離の違いで潮の動きがまったく異なる傾向があり、そんなときはある距離から沖でなければアタらないという場面もある。また、潮が動かなければより潮通しのよい岬付近へ移動すればよいだろう。

流れはあるものの魚が出ないという状況ならストラクチャーに狙いを絞ってみてもよい。ショアラインに近い角度でキャストして、波打ち際の付近をトレースするのもアリだ。他にも海藻帯や頭を出した根が点在する場所、馬の背状に沖へとのびた岩盤の周辺など、メバルがつきやすい場所を捜してみる。根に当たる波の打ち返しやバブルラインを探ったり、根と根の間を通してみたり…。オープンの流れで反応がなくても、根をかすめて通る潮流にはついているということもある。流れとストラクチャー、海岸線や底の地形から着想を得てほしい。

《参考タックル》(港湾用)ロッド=がまかつ・ラグゼ宵姫 華S610UL-solid、S82H-solid/リール=ダイワ・イグジスト1025、2003H/ライン=サンライン・スモールゲームPE-HG0.15号/リーダー=サンライン・スモールゲームリーダーFCII3Lb/ジグヘッド=がまかつ・キャロヘッド0.1~1.6㌘(#4)、コブラ29 0.6~1.4㌘(#6)/プラグ=スミス・メバペン メバル、メバペン Jr、シラスミノー、シラスミノーリップレス、アクアウェーブ・シャローマジックなど (シャロー用)ロッド=ラグゼ 宵姫 華S610UL-solid、S82H-solid/リール=イグジスト1025、2003H/ライン=スモールゲームPE-HG0.5号/リーダー=スモールゲームリーダーFCII6Lb/フロート=アルカジックジャパン・シャローフリーク10.5㌘、15㌘/ジグヘッド=がまかつ・キャロヘッド(0.4㌘♯4をメーンに0.1~1.6㌘)/ワーム=がまかつ・Q.S.Sマイクログラブ ファットドリフト1.25㌅、アルカジックジャパン・ウミゲラ1.2㌅、艶じゃこ1.8㌅、アクアウェーブ・簡刺しワーム ピンテール1.2㌅

(SWゲームフィッシングマガジン 2016年3月号より)

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