【メバリング】釣りの展開に大きな影響を与える要因は?
ポイントをつぶさに観察
まずは港湾エリアのパターンについて解説を進めていこう。
港湾エリア(外海向きの明かり回り)
港湾部の定番ポイントである明かり回り。春に向かう時期、メバルは表層を意識するようになる。北西風が収まった日にはライズも見られ、各種ジグヘッドの他、プラグで表層や水面直下を狙うパターンもおもしろくなるタイミングだ。
潮通しのよい波止や消波ブロック帯では、明かりと流れをどうとらえるかが釣果を左右する。そして、そこにストラクチャーが絡んでくるのがこのシチュエーションの特徴となる。
春に向かう時期ならライズの有無をうかがって攻略の手がかりにするのも一手だ。ライズが確認できない場合は、さらにしっかりと水面を見てみる。もしかしたら小さな波紋がときおり生じるかもしれない。それが確認できればメバルが小さなベイトをついばんでいる可能性が高い。
ライズや波紋が確認できたら、それがいったい何の影響によるものかを考えてみる。外灯の光量か? 流れの変化か? さらにライズに偏りがあるのか? 広範囲でパシャッと出ているのか? ライズ音の大きさはかわらないか? といった細かい部分にまで目を向ける。
波止のコーナーや崩れた消波ブロックがあるようなポイントでは流れの変化によって潮目が生じているかもしれない。あるいは風の通り道になっており、バブルラインが発生していることもある。ライズが頻発しているのはそれらの延長線ではないか? となると、その流れに沿わせたトレースコースやスピード、ベイトを想定したジグヘッドやプラグを試したいところだ。
ポイントの絞り込みについては、たとえば同じような景色が続く消波ブロック帯でも、よく見るとそれぞれ波の当たり方が違っており、中には波飛沫が多く跳ね返って泡が広がっているところもある。そんなちょっとした違いがあればとりあえず探ってみる。
狙いのポイントを定めたら実際にルアーを投げ、仮に光量に着目するなら暗部に近づけていく釣り方で食ってくるのか、暗部から出てくるところでバイトがあるのかといったこともチェックする。また、光量はレンジによってもかわる。もし表層の釣りで暗がりを攻めて結果が出たなら、明るいポイントで少しレンジを下げて狙ってみる。カーブフォールで暗くなるレンジに近づけていくと居食いしたり、一定レンジをキープすることで下層から飛び出して反転食いしたり…。そのときのバイトパターンの違いもヒントになる。近距離で起こるさまざまな反応からインスピレーションを得て、新たな攻め手を探っていくのが港湾メバルのおもしろさだと感じている。
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