【ロックショア・スピリッツvol.1】活性の高いヒラスズキと遭遇するための取り組み | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア

【ロックショア・スピリッツvol.1】活性の高いヒラスズキと遭遇するための取り組み

磯のヒラスズキゲーム 土師1

「釣れるヒラスズキ」を捜すという作業は非常に地味で泥臭いもの。しかし、ここに磯ヒラスズキ釣りの本質的な魅力が集約されているように感じるから…

Text & Photo 土師雄起

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たくさんのアングラーに愛されているヒラスズキゲームですが、かくいう僕も愛好家の1人で週末の気象予報に一喜一憂しながら生活しています。さまざまなパターンで楽しめるヒラスズキ釣りの中で、現在僕が最も傾倒しているのが磯のヒラスズキ釣り。今回はその楽しみ方について紹介させていただきたいと思います。

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高活性なヒラスズキを捜し出すことに注力

「磯のヒラスズキ釣り」といえばサラシが適度に発生した状態の磯場へ出向くわけですが、一見好条件に思える状況であっても、魚がナイーブな状態であったり、魚影が薄いなどさまざまなことが要因となってバイトさえ得られないこともよくあります。

僕自身、ヒラスズキ釣りを始めて最初の数年は熱心に磯へと通っていたものの、年間に数匹ほどしか釣果を上げることができませんでした。当時は見当違いな場所で見当違いなこともやっていたので当然ですが、今から思うとあれだけ釣れずによくこの釣りをやめなかったものだと我ながら感心します。

そんな釣果に恵まれない釣りが続いていたある日、魚の活性が非常に高い日に遭遇し、複数のポイントで複数のヒラスズキを釣ることができました。1日に1匹以上のヒラスズキを釣ることができたのもこの日が初めてでした。今までさんざん苦汁を飲まされてきたあのヒラスズキを、いとも簡単に釣ることができたのです。そこで僕は「難しく、厳しい状況下でどうにか魚を引き出すことよりも、高活性な魚を捜し出すことに注力した方がよいのでは?」という考えに至りました。難しくないヒラスズキ釣りを知ってしまったわけです。

それからというもの、前述したパターンのヒラスズキ釣りにドップリとハマッてしまい、今後もまだまだ抜け出せそうにありません。

磯のヒラスズキゲーム 土師2

その日、そのタイミングで活性の高いヒラスズキを捜し出して狙うことが釣果の近道です。

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活性の高い魚との遭遇率を高めるために…

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ヒラスズキが釣れる磯はどこ?

当たり前のことですが、ヒラスズキが釣れる磯を知っていることが釣果を大きく左右することは間違いないでしょう。その磯を捜し出すにはさまざまな手段がありますが、実際の風景はもちろん、航空写真や釣り場マップを駆使して自分が心を惹かれた磯にとりあえず行ってみる。もちろん、釣れるかどうは行ってみないとわかりませんが、そうすることがこの釣りを長く楽しむ最善の方法だと思っています(後に釣れるかもしれない魚に対して後ろめたさを感じることなく心の底から喜ぶためにも!!)。

まずは駐車スペース、立ちたい磯への経路とヒラスズキのつき場となりうるスポットの確認を行なうわけですが、ポイントへ向かうために山を越えるのか、それとも波打ち際を歩いて行くのか、そもそも到達できないのか…。この確認作業がとても重要だと感じています。また、遠征先で地磯を巡る際にもホームグラウンドで培ったこの経験や感覚がとても役に立ちます。

ちなみに僕の失敗談として夕暮れ前に新たなポイント開拓を試みて、帰路には周囲が薄暗くなり帰り道がわからなくなって困窮した経験があります。それ以降は時間に余裕を持って調査を行なうようにしていますが、みなさんも十分に注意して下さい。

その磯がベストな状態になるタイミングはいつ?

狙いの磯が決まれば波高や波向きを考慮し、適度なサラシが発生していることを前提に、潮位を大きく3段階にわけてそれぞれの潮位で複数回エントリーして魚の反応をうかがうようにしています。釣行を重ねることでポイントによって潮が高い方がよく釣れたり、逆に低い方がヒラスズキのつき場が増えるなど、その場所の傾向が徐々に見えてきます。

同じ日の同じポイントで、30㌢ほどの潮位差で魚の反応が大きくかわることもよくあります。このあたりは非常に奥が深い部分だと感じています。さらに秋、冬、春と時期的な要因も絡んでくると…。一生ぶんの楽しみが十分に残されていることは間違いなさそうです。

以上、ポイント開拓とタイミングの検証を繰り返すことによって構築される経験則を基に、釣り開始から終了までの波と潮位の移ろいを考慮してポイントを巡れば、活性の高い魚との遭遇率を高めることが可能になります。

磯のヒラスズキゲーム 土師3
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