【ボーダレス×烏賊人 vol.2】 2018年の初アオリイカを求めて南紀・串本へ
水深が十分にあるニアシャローに注目
さらに車を南に走らせて串本大島へ渡る。やってきたのは通称・ミネジと呼ばれているポイント。串本大島エリアの南側に位置する大きな湾状の地磯である。このポイントセレクトも前述のように水温が安定しているロケーションであること、さらに水深が十分にあるがニアシャローであることがその理由。すぐ沖にはマグロ養殖のイケスがたくさん常設されており、アオリイカが着きやすい多くのストラクチャーやマグロの飼料のおこぼれを狙うベイトフィッシュの存在が期待できる。
さっそく車を停めて入山。ここは簡単にアクセスできないポイントであり、まずは20分の山歩きからスタート。最近、あまり人が入っていないのか山道は荒れ気味であった。しかし、温暖な串本エリアの北風に強い南斜面だけあって山の青々とした緑が美しい。山野草を観察しながらしばらく歩き下って森を抜けると、波穏やかなポイントに到着した。予想通りに風はあまり当っていないようである。
[spacer]まずは超シャローポイントに餌木を投入。当然餌木は4号サイズをチョイスし、これで底を取らずに宙層をダートさせて追尾するアオリイカの有無を目視で確認。すると、すぐに数ハイの200㌘クラスがチェイスしてきた。サイズがあまりにも小さいので、水深のある地磯の先端ポイントへ移動。ここは風波で足もとにゴミが寄せられており、アジや木っ葉グレのようなベイトフィッシュの姿も確認できる。
まずはマグロの養殖イケスのある沖向きにキャスト。着底させた餌木を大きく跳ね上げてカーブフォール。ここでラインに風の抵抗とは違う重みを感じた。スイープに大きく合わせるもスカッ…。追い乗りを期待してすかさずキャスト。小さくて鋭いジャーク&フリーフォールで誘うも反応なし…。確実にイカがいることは確認できたので、少しこのポイントを休めることにしてワンド最奥に位置する東側の地磯に移動した。風は北西方向から吹いており、ちょうど向かい側の岸寄りにゴミが吹き寄せられているような状況だ。水面には遠いながらも餌を捕食しているアジのようなベイトも確認できる。
追い風も手伝ってのロングキャストの後、ジャーク&カーブフォールで手早くサーチ。すると数ハイの300㌘クラスがチェイスしてきた。餌木をピックアップして再びロングキャスト。着底後は大きくジャークさせてイメージ的に大きなカーブフォール。するとラインに違和感が。スイープに合わせるとグイ~ンという手応えが伝わってきた(重量感はなし)。うれし恥ずかし2018年の初アオリイカをキャッチ!!(300㌘ほどの小イカだけどね…)。その後も数投するもアオリイカがサイズアップする気配がない。より水深があるポイントの方がよいのだろうか? 先ほど休めることにしたポイントは水深が最も深いと考えられるのでそこへ戻ることにした。
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