【SHORE SNIPER vol.3】厳しい状況下でランカー・ヒラスズキをキャッチ!!
寒さも釣果も厳しい時期ですが、それでも価値ある1匹を求めて磯に立ち続けています。その中でちょっとした状況の変化を敏感に感じ取り、自分なりに戦術を練る。それが結果に繋がれば大きな達成感を味わえることができるから…
Text & Photo 大野 祐
[spacer]釣れない時期に貴重な1匹をキャッチすることがテーマ
この冬は「最強寒波」というフレーズを何度耳にしたことでしょうか。私の住む関東でもまとまった降雪があり、黒潮の影響を受けやすく温暖な外房の浜辺も結氷するなど、例年にないほど寒さが厳しいシーズンとなっています。
外房における例年の傾向として、1~2月は魚を手にするのに苦労する時期です。ベイトが入っているポイントでは大型のヒラメがヒットしたり、10㌔を越えるヒラマサも回遊してきますが、それは極めて局所的です。そして、当然のように情報が出回ればそのようなポイントにはアングラーが溢れ返り、混雑してキャストすることさえ難しい状況となります。私自身、魚を釣りたいという思いはありますが混雑は苦手です。それに、私にとって釣りはあくまで趣味で余暇を有意義に過ごすためのもの。釣れなくてもお気に入りのポイントや空いている場所で気分よく過ごす方がいいですし、仮にそこで1匹でも魚が釣れれば大きな価値がありますし、心からの喜びを味わうことができます。
今回はそんなローシーズンの釣りの楽しみ方として「釣れない時期に、いかにして価値ある1匹を引き出すか?」という部分にフォーカスした実釣の模様をお届けしたいと思います。
[spacer]運よく荒食いのタイミングに遭遇
年が明けて2度ほど釣行したものの魚は釣れませんでした。しかし、昨年の12月にはチラホラとしか見られなかった海鳥が増え、海にはベイトの気配が感じられました。基本的に1月は低水温に加えて産卵の影響なのか、魚は気難しい状態であることが多く、いるのにルアーに反応しないというということも多々あります。ただ、産卵前の荒食いのタイミングに当たればイージーに連発することもあり、1月初旬の釣行ではまさにそのタイミングに当たりました。
当日は夜明けから鳥が集まり、ヒラマサやヒラスズキがボイルを繰り返していました。しかし、150㍍ほど沖のブレイクラインにベイトがついているようで魚がいるのはその付近です。ルアーの射程圏内に回遊してくることを期待してキャストを続けましたが、反応は得られませんでした。日が高くなると鳥も少なくなり、他のアングラーも諦めて移動していきました。しかし、ときおりヒラスズキのボイルが見られるので魚がいることは間違いありません。当日は正午に向けて潮が大きく引くことがわかっていたのでじっくりと腰を据えて狙うことにして、しばらく待機することにしました。
干潮時間が近づいた午前11時を過ぎ、シャローフラットのかなり先に立ち位置を取ることができるようになったタイミングでポイントに再エントリー。狙いは的中して開始数投でヒラスズキをキャッチすることができました。さらに、この時期に嬉しいヒラメと良型のヒラスズキが連続でヒット。潮止まり直前の1時間ほどにバイトが集中して大いに満足できた釣行でした。
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