磯のヒラスズキゲーム・厳寒期のテクニカルノート【PART3 ハイテンポシューティング】
アプローチの心得
●ルアー選択…基本的には水面直下~表層を攻める釣りを展開するが、朝まづめのチャンスタイムでシモリの頭が露出しそうな潮位のとき、もしくは魚がミノーにスレてしまったときに活躍するのがトップウォータープラグだ。
私はドリフトで攻められるポイントを得意としているため、Ⓐのキャストポイント&トレースコースでフォローしていく。その際にはロッドアクションを必要としないリップルポッパー115のようなルアーが有利で、水面をスケーティングでトレースする。
●キャスト…Ⓐは風によるラインスラックで岩にからむため、少し沖めにキャストしてラインを岩スレスレに落とすイメージで攻める。一瞬でも風が弱まり、同時にサラシが広がるであろうタイミングにキャストする。
Ⓑの場合は向かい風でルアーが押し戻されてしまうため、大きく竿を振り抜くようなスイングでキャストしたい。また、強風下でも風がピタッと止まる瞬間がチャンスとなる。
大きな波が寄せた後にルアーを着水させ、海面が鏡のようになるタイミングでリトリーブするのが理想だ。波の状況に応じて臨機応変に対応しよう。
[spacer]●トレースコース…Ⓐの場合は、先端、中央部、手前といったようにシモリ全体を細かくわけ、何度かルアーを流し込んで反応のでるピンポイントを探っていく。
張らず緩めずのラインテンションをキープしたスローリトリーブを軸に、流れの影響で巻き抵抗が大きくなるポイントを重点的に通していく。要するに、ナチュラルで緩やかなルアーアクションを引き出すことがキモとなる。ただし、このアプローチは潮が動いていない場合や、7㍍を越える強風下では不可能だ。
Ⓑはほぼ直線の釣りでOK。寄せ波でラインテンションが緩むことを想定し、ミディアム~ミディアムファストリトリーブでテンポよく攻める。常にルアーの振動を感じる程度の機敏なスピードでアピール。そして、シモリの先端、中央、手前と、それぞれのポイントではスピードをスローに落とし、ルアーがアクションする間を作るのがコツ。そのためにも波のピッチを予測してキャストタイミングを精査する必要がある。
また、引き波時はテンションがかかり過ぎないようにスロー、またはストップで誘うのも有効である。
両ポイントともシモリ上を攻めるため、水面~水面下30㌢のレンジを意識しておけばいいだろう。シンキング系ルアーでシモリに掛かりそうな場合は、ロッドを立てて水面下30㌢より上層を意識して探りたい。
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